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2014/06/20

後輩の結婚にプンスカする行き遅れOLの日常


 
高田あきこは29歳。日本橋の酒造会社に勤務している。
都内の短大を卒業してすぐに今の会社に勤め始めたのでもうすぐ10年選手だ。
あきこの仕事は受発注業務が主で
がらっぱちだが明るい性格が幸いし現場のおじさん達には気に入られている。
全員営業だ!というハゲ部長の一言で
若い頃は主任に連れられて都内の酒販店を営業して回った。
今はその頃の人脈で生きているとも言える。
わざわざあきこちゃんをと電話で指名してくる客もいるくらいだ。

今日、高田あきこはしたたかに酔っていた。
部も課も違う遥か向こうのフロアの若い子が近々結婚するという。
「それで~。女子会って言うか~。
 女の子だけ集まってプレゼント渡してお祝いしようって
 みんなで決まったんですぅ~。」
アホのくせにやたら男性社員に媚びる後輩女子がバカ丸出しで言った。

どこのみんなで決まったんだよ。
結婚式も二次会にも呼ぶつもりも無いくせに金だけ出せってか。
とは言わない。

「うん。分かったー。楽しみにしてるねー。」
というわけで、日本橋のいかにもゆるふわガールが喜びそうなお店で
どうでもいい結婚祝いをしてきたのだった。

どうでも良いと思っているとお酒も進む。
あきこも最初は回りに合わせてカクテルなどを頼んでいたのだが
最後は焼酎のロックをダブルで煽っていた。
なにせお酒は売るほどあるところに勤めているのだ。
ここ10年、現場のお酒好きなおじさん達と付き合っているうちに
あきこはすっかり酒豪になっていた。

2次会でカラオケに流れることに決まったようなので
「先に帰るね」とあきこは一人分かれて日本橋駅にやってきた。
いつもの改札を通り、階段を降りると、タイミングよく列車がやってきた。
5月の東西線は立つ人影もまばらで
あきこは丁度空いていた端から2つ目の席に座ることができたのだった。
 
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コメント

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軽いジャブというか

来週のためのネタをふっておきますね。

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この前から読んでます。
女性編にも期待しています。

ありがとうございます

次のネタまで一気に書き終わりました。
ご期待下さい。
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