カラオケに着くと最初は陽子がマイクを握った。
歌ったのはプリプリのMだ。陽子の十八番である。
健と洋二が誉めてくれた。陽子は嬉しかった。
続いて、俺、俺と、健がサザンを歌った。
自分から言っていたが確かに下手だった。
へたくそーっと囃して洋二と笑った。
一方、愛子は洋二にもたれてかかって眠っていた。
愛子は居酒屋を出たときから千鳥足で危なかった。
きっと飲みすぎたのだろうと洋二が支えて
カラオケ店まで連れてきたのだ。
そんなわけで狭い薄暗いボックスの中で
自然と男女二人ずつがくっついて座る形になっていた。
陽子と健が交互に何曲か歌ったが
そんな大音量の中でも愛子は起きそうになかった。
それで安心した陽子は健にくっつき
目をつむって、ねえねえと顔を寄せた。
健が分かった風にぶちゅっとキスをしてきた。
舌も絡めてきたので陽子はそれに応えた。
ねえ。違うとこ行きたいな。
分かった。行くか。
うん。
おい洋二、愛子ちゃん頼んだぞ。
洋二は二人を見てみぬ振りをしていたがはいと元気よく答えた。
陽子と健はカラオケボックスを後にした。
陽子は健に連れられ大通りからさほど離れていないラブホに入った。
久しぶりのセックスに対する期待からだろうか
陽子の体はぽっぽと熱くなっていた。
部屋に入りベッドの横まで来ると健がいきなりシャツを脱いだ。
大きな背中である。浅黒い肌に筋肉が隆々と盛り上がっていた。
その健が振り返り、すぐ後ろにいた陽子を抱きしめた。
陽子は健の分厚い胸板と腕の筋肉の中に埋もれた。
汗となにかのコロンの匂いが陽子の鼻をくすぐる。
格好いい男と行きずりのセックス。
陽子の中で忘れていた何かが弾けた。
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