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2015/02/28

ラブホテルに到着。あ、あの臭いがまた。。。



二人で焼肉屋を出てタクシーを拾った。
祐樹には上野あたりの土地勘がまったくなかったのでどうしようもなかった。

一番近いホテル。

それだけ言うと後はタクシーの運ちゃんにまかせた。
運ちゃんはミラーで二人を一瞥すると車を出した。
寺島がバッグから財布を取り出し、五千円札を抜くとそっと祐樹の手に握らせた。
祐樹と顔をあわせると、おどけたように口を突き出しちょっと首を振って笑った。
見栄を張って食事からタクシーとつないだが、大学生の祐樹が財政的に厳しいのは明らかだ。
寺島の気遣いだった。

タクシーはどこか分からない裏通りで泊まった。
目の前には長い壁が続いており、正面に赤いビニールで隠されたラブホの玄関が見えた。

1800円。

ぶっきらぼうに運ちゃんが言い、祐樹は五千円札を渡した。
何が気に入らないのか運転手はチッ舌を鳴らしてお釣りをよこした。
カチンとはきたが大学生の祐樹にはどうしようもない。
寺島が先に降りたのを追って、祐樹もラブホの玄関前に降り立った。

寺島が腕を組んできたので、祐樹は恐れながらラブホの玄関をくぐった。
何か頭がボーっとしていたが、ここは男がエスコートしなければと率先して足を踏み入れた。
外観はしょっぱいラブホだったが、中は近代的で部屋を選ぶパネルが大きく飾ってあった。

どれがいい?
んーと、これ。

寺島が指差した部屋は一番安いもので、泊まりでも一万円だった。
これなら例え泊まりでも足りる。祐樹は安心した。
と同時に、きっと寺島の気遣いなんだろうなと理解した。
さっきのタクシーといい、気を使ってくれる姉さんである。

エレベータに乗り、ランプの指し示す方に歩いていき部屋にたどり着いた。
祐樹がドアを閉めると、寺島がすぐに、んーっと口を尖らせた。
きっとキスをしてくれということだろう。
祐樹は寺島を抱きしめてキスをした。

小鳥のようなキスはやがて舌をねっちょりと絡ませた大人のキスに変わって行った。
お酒と焼肉とほのかにニンニクの香りがしたが、お互いに焼肉を食べてきたのだから、祐樹には気にならなかった。
祐樹は寺島の胸をまさぐった。薄手のニットのセーター越しに、寺島の付けたブラの感触がわかった。
そのブラは柔らかめの素材なのだろう。豊満な寺島の胸の感触も祐樹の掌には伝わってきた。
寺島は祐樹の腰に回していた腕を、祐樹の後ろ頭に持って行った。祐樹の頭をぐっと引き寄せ、更に深いキスを希望しているようだった。
ふんがふんがと鼻を鳴らしキスをしていると、祐樹の鼻腔にあの香りがほんのりと迫ってきた。

(腋臭だ。)

きっと寺島が腕を上げたために、脇の下に密閉されていたあの香りが開放されたのだろう。
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