高田あきことは、宝石商時代の知人の紹介で出会った。
右田と知人は当時それほど仲が良かったわけではなかったが
妙にうまの合う男で、互いにその販売能力を認め合っていた。
そいつは右田が結婚しているのを知っていたが
自分が落としたい女がいるので2対2の合コンに
付き合ってくれと電話をしてきたのだ。
女が絡めばなんでも行く右田は二つ返事でOKした。
分かった。お前のことを徹底的にフォローしてやると。
知人はそのまま宝石業界に残っていたので
俺も宝石商勤務にしといてくれと右田は言った。
知人はあんまり派手に遊ぶなよと諌め合コンが始まった。
知人が狙ってる女は確かに綺麗だった。
だがこいつには高嶺の花だなと右田は鼻で笑った。
しかし美人が連れてきたもう一人の女もなかなかだった。
色白で、すっと伸びた首にワンレンの髪がかかり
そこから健康的な鎖骨が左右に広がっていた。
顔も悪くはない。タイトスカートから伸びる足も
白いシャツの着こなしもいい。話し方も明るい。
連れて歩けば楽しいだろう。
だが、そんなことは何の関係もない。
金だ。ほう。酒造会社のOLなのか。実家住まいか。
お前、たっぷり溜め込んでるんだろうな。
俺に貢いでくれるのか? どうなんだ?
そんなことは億尾にも出さずに右田は良い人を演じた。
知人を持ち上げ自分を落とし、笑いをとり、皆を酔わせ
知人と女を気持ちよく送り出した。
あきこと2人だけだ。
あきちゃん、メールだけいい?
はい。こちらこそ。
あきこが嬉しそうに笑った。右田もいつもの人懐こい笑顔で嬉しそうに笑った。
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2014-06-27 23:58 はるお URL 編集