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2016/12/17

「線虫」おばさん部長の回



・・・んたにくん。おい。新谷。

突然の呼びかけに、俺はピンク色の妄想から現実世界に引き戻された。
宙を彷徨っていた目の焦点が合うと、机の向こうに後輩の高橋が座り目を丸くしてこちらを見ている。
向かいに高橋が座っているのはいつも見慣れた風景だが、その後ろに立っていたのは部長の小林だ。
声の主はどうやら小林部長のようだった。こいつはめんどくさい。

何やってんだ君は。

小林はとうに40を越えている、ほうれい線の目立つ口うるさいババアだ。
いつも白のスーツでびしっと決めてはいるが、でっぱった腹がみっともない。
男口調で男をけなすことに命を懸けているような、そんな女だ。
その小林の真っ赤な口紅から、俺に向けて容赦のない叱責の言葉が飛ぶ。

さっきから私の方を見て、よだれでも垂らしそうな間抜け面をさらしてるがなんの用だ?
あ、いえ。すみません。。。

悲しいことに俺が小林を見てぼーっとしていたのは事実だ。
もしかしたら本当によだれを垂らしていたかもしれない。
男だらけのこの職場で小林に目が留まったところまでは確かに覚えている。
だがその後は、記憶に妙に紗がかかったように、なにも思い出せない。
わずかに感覚として残っているのは、目くるめくセックスの快楽を思わせる妄想とも現実ともつかない多幸感に包まれた世界だったということ。
そして、自分でも信じられないことだが、今、小林に叱られながらも、俺の陰茎は最大級の勃起を維持しているのだ。
俺の返事を待たずに小林部長の叱責の言葉がかぶさってきた。

君は昨日の部内会議も様子がおかしかったようだが?
あ、、、

どうにも言葉が出てこないが、それは覚えている。
昨日の会議もたしかにそうだ。パートの恵子ちゃんが会議室に入ってきてお茶をみんなに配ってくれた時だ。
あの時も俺は一気にピンクの世界に引きずり込まれ、気が付くと猛烈に勃起していた。
本部長から内部留保の説明について求められるまで、現実世界には帰ってこなかった。
本当に俺はどうしちゃったのか。。。

体調でも悪いなら邪魔だ。とっとと家に帰れ。

小林の罵りの言葉が始まった。これが始まると長いのだ。
だが俺もピンクの世界から帰ってきて、だいぶ思考がはっきりとしてきている。
小林の言い方は癪に障るが、言われてみれば確かにここ数日熱っぽい気もする。
なにやらぼーっとする回数が多いのもそのせいかもしれないな。

そうですね。熱があるようなので今日は帰らせていただきます。
は!?

これから頑張りますの言葉を期待していたであろう小林部長の口があんぐりと空いたままになった。
なんだかいい気味だ。

しばらく来なくていいよ。馬鹿。

顔を真っ赤にさせて小林部長が言い切り、その場を去っていった。
誰かに言いつけにいったか? まあいい。
それにしても言い方があるだろう。奴はコンプライアンスってものを知らんのかな。
そんなことを考えていると、痛いほどに隆起していた勃起も徐々に収まってきた。
 
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2016/11/25

「線虫」同僚の回



小林部長が立ち去ると、高橋が机越しに小声で話しかけてきた。

新谷さん、ホント大丈夫っすか。
んーなにが?
いや、さっき目の焦点が合ってなかったっていうか。ホントやばい顔だったっすよ。なんかアヘ顔みたいな感じで。

俺は笑った。高橋はいい奴なんだが昔から気が回らない。

いや、お前気づいてたなら声かけろよ。

笑いながら言ったのだが、高橋は気分を害したのかそれ以上話しかけてこなかった。まいっかと、俺も高橋にはそれ以上応じない。
社内ネットで早退届を提出し、今日中に片付けておくべき案件がなかったかといくつかの書類を見ているときに、隣の席の斉藤が戻ってきたので声をかけた。

おい。悪いけど今日は帰るぞ。
調子が悪いんすか。
うん。どうも熱っぽい。
引き継げる案件があればやっときますよ。

同じ後輩でもこいつは頼れる相棒だ。
斉藤が席に着き、俺の方に椅子を寄せてきた。高橋に聞こえないように小声で耳打ちしてくる。

この前の子になにか移されました?w
そんなんじゃないよ。
でもあれから4日くらい経ってるでしょ。
1、2、、そうだな。
何か出るなら今頃じゃないですかw
やってねーよw

斉藤の椅子を軽く蹴って立ち上がる。

悪いな。じゃあ後は頼むわ。

広いオフィスを見渡すと午前中から営業に出ているものがほとんどで、席が埋まっているのは我々経理部の部署だけだった。
その閑散としたオフィスを抜けエレベータホールへと向かう。

たしかに斉藤の言うことは一理ある。俺はやった。しかも生で、中出しまでやった。となれば性病の可能性はあるわな。ちょっとおかしな娘だったし。言われてみれば尿道にも金玉にも、もぞもぞというかじくじくというか、痛みまでいかないような違和感もある。頭も熱っぽいというか、ぼーっとしてしまうのはもしかしたらそのせいなんだろうか。しかし性病で勃起が止まらないってのはあるのか?

途中の廊下で他社の制服を着た女子社員とすれ違った。その途端に卑猥な妄想が頭を駆け巡り、陰茎がおもむろに鎌首をもたげ始める。

(おいおい。絶倫王子かよ。)

軽く笑う。その時は本当にお気楽に考えていた。エレベータホールに到着し1階のボタンを押す。鞄でズボンの前を隠してエレベータの到着を待っていた。

(しかし斉藤の言ってたことが気になるのは事実だな。性病かあ。いまいち顔も思い出せないあの女だが、やられちゃったかー。色々すっきりした挙句に、俺にもラッキーが転がり込んできたと思ったんだがなあ。くっそー。ああもう、エレベータも来やがらねえ。むかつくわー。)

40階建てのこのビルだがテナント数のわりにエレベータが6機しかなく、乗りたいときになかなかやってこなくてイライラする。
だが、同時に良いことにも気が付いた。どうやら意識をしっかりと持って、なにか考え事をしている限り、勃起も収まるらしい。自分が頑張ればピンクの世界に飛ばなくて済むってことだ。
なんとなくコントロールのコツが掴めてきたぜ。ふっふっふ。
そこにやっとエレベータが到着し、ドアが開いた。

エレベータの中は満員の女子社員。その視線が俺に集まる…
順番待ちの人の波に押され、もうエレベータに乗るしかない。
おい!なんてこった。
 
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2016/11/24

「線虫」エレベータの回



よりによってなんでこんな女だらけなんだ!!

最悪のエレベータに乗り込み、ドア側を向く。
後から乗ってくる奴のことなんか知ったことか。ここが俺の立ち位置だ。
そして股間の前に鞄を置くことも忘れない。このポジションでこれ以上、女が乗ってこないことを祈るのみだ。

速攻で閉じるボタンを押して2秒、3秒。
女子の姿が視界に入らなければ大丈夫かとも期待したが、やはりダメなようだ。
女の匂いかフェロモンかそんなものにも反応するようで、俺の陰茎はまた痛いほどに膨らみ始めた。
そもそも俺は若い子のシャンプーだか化粧だか香水だか分からない、あのむっとするような香りが好きだ。
セックスまでいかないにしても、後ろから抱きしめて、2時間くらい女の髪の香りを嗅いでいるだけで幸せになるタイプなのだ。
元々、体がこんな状態じゃなくても、エレベータという閉空間で小勃起くらいはする変態だ。
いや間違った。俺は変態なんかじゃない。男ならだれでもそうだろう。そうだ。そういうものだ。
おっと、亀頭だけじゃなく竿の左右まで血が吹き出しそうなくらいに張ってきたぞ。
陰茎に入り込んだ血が出ていくことを忘れたような感触。
パリパリのパンパン。こんな勃ちかたは普通じゃない。
思春期の初勃起でもここまで張った感じにはならんだろう。
うう。。。パンツの張り具合に妙に腰が引ける。
いや、まずい、うっすらと額に汗がにじんできた。
微妙な多幸感に目をつむってしまいそうだ。
何か頭もぼーっとし始めた。
アヘ顔はまだ許せるにせよ、このままじゃ倒れるか暴れるかしてしまいそうだ。

もうこれはダメだ。

3階で下車しようとボタンに手をかけたその瞬間、ふわりと体が宙に浮く感覚がしてエレベータが4階に止まった。
俺は降りる人間に押され、4階のエレベータホールによろめき出た。
立ちくらみから逃れるように壁に手をつき、3度深呼吸をする。
もはやエレベータに戻る気にはなれない。
階段で降りることにしよう。
よろめきながら非常階段のドアを開けた。

1階へ向けて階段を降り始めたが、妙な形で体をひねっていたせいか腰が痛く、手すりにつかまってへこへこと一歩ずつ降りていくような有様だ。
まったく妙なことになったもんだ。

斉藤が4日前の女になにか移されたんじゃないかと言ってたな。病気か。
これがなにか下半身の病気だとすれば確かにあの女くらいしか思いつかない。
あの女…うまく思い出せないが、あの女…
 
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2016/11/23

「線虫」居酒屋の回



あの女と出会ったのは先週末だ。斉藤にははっきりと言っていないが、確かにセックスまで持ち込んだ。
そして生中出しまでやってしまった。
俺が悪いのかと言われれば微妙な線だが、まあ女に言わせれば悪いのはいつも男ということになるんだろう。


・・・


先週末、俺は斉藤に誘われて飲みに出かけた。
「決算が大枠固まったしたまにはいいでしょ」と斉藤は言ったが、その真意は俺には分かっていた。
長年連れ添った妻が出ていき、別居状態から離婚の決着がついたのがやっと先月のこと。
たまには憂さ晴らしをしろと、斉藤なりに俺に気を使ってのことだろう。
まったく、どっちが先輩だかわかりゃしねえが、あいつは間違いなく優しい奴だ。

そんじゃかんぱーい。
おう、かんぱーい。

居酒屋に腰を据えて二人で飲み始めた。
最初は当たり障りのない、部長の悪口や会社のシステムについての話。
あと、高橋のあほっぷりなんかでも笑ったな。まあ、いつもの調子だ。
その内に酔いも回って、話題は俺の離婚の話になった。
斉藤も分かってたんだろう。黙って聞いてくれたよ。

まあ、離婚については、幸い俺たち夫婦の間に子供はなくて、親権の取り合いなんていざこざもなかった。そういう意味じゃ、世間一般の離婚よりはスムーズだったのかもしれないな。
スムーズですか?
あああ、スムーズってのはおかしいが、まあ問題は感情のもつれだ。長い付き合いだっただけにこればっかりはしようがないわな。
ですよね。
しかも女房が出て行った後になって、男が居たんじゃないかって疑惑が沸いてからは、これはもう俺の沽券に関わる問題よ。それでも女房に言わせれば俺が悪いってことなんだけどな。
ちょっと、ちょっと。それ証拠は見つかったんですか?
それがひどい話さ。自宅にも連れ込んでやがってなあ。ポロポロと証言が出てくる。周りの奥様方とかな。ま、結局、女の敵は女だ。
へえ。怖いですね。
それでもなー、好きで夫婦になったんだから穏便に済まようって俺の中の天使と、いやいや、男もろともボロボロになるまで破滅の道を進ませろっていう俺の中の悪魔と、その2つの葛藤だぜ。こいつには正直参ったぞ。
天使ですかw それでもそんな気持ちになるんすかw
もう他人だから関係ないんだけどな。
結果、悪魔を選択ですよね。
俺んちでやったらダメだろ。そういう筋論は大事だよ。どっちかっていうと向こうが悪魔だって話だよな。
そりゃそうです。
ま、そんなわけで俺は近々マンションも引っ越すよ。



なーんて話を斉藤として、途中から焼酎のロックに切り替えたからベロベロになってたわけ。
結構、遅くまで飲んだのかなあ。
俺としてはそんな理由もあるからさ、慌てて家に帰る必要もないんで。
そろそろ帰りたがってる斉藤を連れて、もう一軒流れたわけだ。
確か、駅近くの斉藤のお奨めのショットバーだったな。
ここら辺の記憶はまだはっきりしてる。
問題はそこからだ。
 
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2016/11/22

「線虫」ショットバーの回



斉藤の馴染みのショットバーに入ると、ボックス席にカップルが2組、あとは女性が2人カウンターで飲んでいた。
カウンターの女性の1人は斉藤の知り合いらしく、斉藤が声をかけバーテンダーと3人で話し始めた。
で、残る1人の女性は2席離れてたんだが、なかなか憂いを秘めた瞳の美人。
俺から声をかけて「女男 男女」の並びで飲み始めた。
大音量でジャズが流れ、カップル間の会話はそれほど聞こえない感じの店。
悪くない。ナンパ目的ならぴったりの店じゃないか。
斉藤の奴、なかなかやるな。

俺が話しかけた女性は、東南アジア系のハーフという表現が似合いそうな顔つきの娘だった。
薄ぼんやりとした記憶だ。いや100%日本人だったとは思うが。
ただ、ちょっと元気がないってっていうか、会話は成り立つが、ずっと艶っぽい目で見つめてくる時間が長く、半分寝てるのかもなーと思ってた。
女性に見つめられるのは嫌いじゃない。狙われてる感もあり狙える感もあり、俺は楽しくてゾクゾクしてたと思う。

終電の時間が迫ってきて、斉藤は「頑張って。お先っす。」と、ずっと話し込んでいたお嬢さんと共に帰っていった。
あいつは終電に向けて慌ててたし、そもそも斉藤は恐妻家だし、あの二人はやった感じじゃないな。
ただ、ここも斉藤なりに俺に気を使ってたのかもしれない。
俺、もう独身だしな。お好きにどうぞってわけだ。

残された俺は、ハーフ娘と話をつなごうとしばらく頑張ってたんだが、あんまり会話が成立しなくなってきた。
どうしようかなーと思ってたら、そのハーフ娘が言ったんだ。

「ねえ、しようよ」って。

これははっきり覚えてる。その言葉にはゾクゾクしたね。
俺も結婚前はかなり遊んでたし、経験も豊富な方だと思うんが、そこまでストレートなの聞いたことなかったもんな。
それで、ハーフ娘の飲んだ分も含めて店の支払いは俺がもって速攻で店を出たんだけど、それが2時くらいだったかな。
お店もそろそろ閉店を迎えようとしてたから、ありがたがってたよ。
ハーフ娘は実は2杯くらいしか飲んでなくて、支払いは大した額じゃなかったんだが、たかが2杯程度であれだけ酔った感じになるのはお酒弱いのかななんて思ってた。

店を出たのは良いんだが、そのあたりのラブホなんて知らない。
駅前までハーフ娘と歩いて適当に停まってたタクシー捕まえて、どっか一番近いラブホって告げると、駅抜けて階段降りたところ左に行った方が良いよって運ちゃんが言う。走ってくれないの。

どうしようかなーと思ったんだが、酔ってるわりにハーフ娘の足取りはしっかりしてたし、俺に寄り添って「ねえ、まだしないの?」なんて言うもんだから、頑張って駅裏まで歩いた。
駅中が通れなくてちょっと回り道もしたが、そういう時のワクワク感はわかるだろ?
それでやっとラブホに到着だ。
 

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2016/11/21

「線虫」あの女の回(1)前戯



どうにもよく顔が思い出せない。
そのくらい俺は酔っぱらってたが、ホテルの部屋に入ったら速攻でハーフ娘にチューした。
べろちゅー。深いやつ。こういうのはチャンスを逃しちゃいけないと思ってるから。
ハーフ娘も舌出してきて激熱だ。

(お前、さっきまで元気なかったじゃん)

って言わなかったけど、この変わりようは何って思った。
こうういうギャップは良いよね。思いがにじむっていうか。
学生の頃はさ、こういう名前も知らない相手と、もちろん相手も俺の名前も知らない状態で、いきなりセックスっていう展開はあった。
若い頃って本能の塊だから。でも、そんなシチュエーションは俺も久しぶりで興奮してた。
そう言えばセックス自体、久しぶりだったからな。
チューしながら片手でボタンを外してハーフ娘のシャツ脱がせた。
ブラをずらして、立ったまんま胸にむしゃぶりついて、乳をもみまくった。
ここまで来たら絶対に逃がさねーって感じ。
で、ブラ抜いて、ベッドに押し倒して、スカートの後ろのホック外して、すーっと抜いたんだ。
ハーフ娘がお尻を浮かせてくれて超協力的だった。

飲んでる時から、ハーフ娘からはお香のような香りがしていて、なんか香水つけてるのかなあって思ったんだが、ここにきて匂いが倍増。
あそこに香水ふってるんだと思って、それが何かクラクラするような香りで、こいつ元からやるき満々だったのかなーとか考えたのを覚えてる。

それと、そのとき気づいたんだけど、ハーフ娘、ストッキングをはいてなかった。
ま、若いから自信あるんだなって思って、俺もなんかハイになってさ、ぱっぱっぱっと脱いでパンツだけになって、いよいよハーフ娘のショーツを下げた。
きたよ。香水の匂いが強烈、あとはメスの匂い。メスの匂いって、生理の時に一種独特な匂いがするでしょ。あれ。
あそっか。ハーフ娘、生理の匂いを消すために香水振ってるんだーってその時思った。
生理中のセックスはダメとか、セックスの前は必ずシャワーするとか言う人がいるが、俺はそういうの一切気にしない性質だ。
むしろ、相手の香りを楽しみたい。生活臭というか、汗とか、もっと言うと、ちょっとくらいのお○っこの拭き残しなら全然かまわない。
むしろ、ご褒美。いやご褒美は言いすぎか。お前匂うぞっていじめたいタイプなんだ。
だから自分の匂いを気にして香水ふっておくっていう、そういう背景がにじみ出るのはむしろ好きなシチュエーションなわけ。まあ、変態だよ。

あれ? そう言えば、生理臭いのにあの娘、ナプキンをしてなかったな。パンストもはいてなかったし。
あの時はハイでまったく気にもしなかったが、なぜなんだろう。
まあ、いいか?
 
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2016/11/20

「線虫」あの女の回(2)挿入



それでハーフ娘の足を立てて、俺はクリをいじり始めた。
ハーフ娘は、あー、いー、って声が出るのを、手を口に持っていって抑えてた。腰が少し浮いて可愛いって思ったな。
でも、指を少しだけ膣に入れてみたら、もう入れて、入れてって言い始めてさ。
香水の匂いも女の匂いもあったし、俺もこの香りじゃあ口でやるのはちょっときついなって考えてたから、ラッキーって思って、もう遠慮なく入れちゃおうって思ってさ。
さっき、指入れた感じだとハーフ娘の中はフヤフヤな感じだったしな。

セックスする気で来た女性が、結構な距離を歩いて来たときの、まんこの熱さって分かる奴いるかな。
やる気まんまんで、気持ちもあそこも受け入れ態勢万全の女性の、むれむれのパンツを脱がしたての時のまんこの中って、いつも以上に熱くて気持ちがいいんだよ。
これ本当。まんこの中全体がぽってりしてて、熱い濡れ雑巾みたいに陰茎を丸ごと包み込んでくれる。

ハーフ娘も入れて入れてって言ってるし、俺は遠慮なくゴムもつけずに挿入した。
多分、ここまで淫乱なのは生理のせいなんだろうという思いもあったから。生でも大丈夫だろうって思ったんだ。
生理用品もなかったのにどうしてそんな風に考えたのかは、今はもう分からん。分からんがその時はそう考えたんだ。
それで思った通りに中は熱くて、最初は肉襞が適度な抵抗で抗い、俺の亀頭の侵入を邪魔しようとする。
だけど一度亀頭を通してしまうと、今度は続く陰茎をすっぽり包んで、ねっとりとした液でまとわりついてくるんだ。
セックス後半のさらさらな愛液になる前の、粘り気のある潤滑油は本当に陰茎への吸いつき感が半端ない。
あまり細かいピストンはせず、大きなグラインドでハーフ娘の肉壁をゆっくりと切り開き、俺の亀頭はとうとう一番奥まで達した。
ハーフ娘はああーと目を見開き、前傾姿勢を支えていた俺の二の腕をそれぞれの腕で掴んだ。
これはもっと来ての合図だろう。

ハーフ娘はさらに、ベッドで踏ん張っていた足を、俺の腰の後ろに回してクロスさせ、ふくらはぎで俺の腰を押し込んだ。
一方で自分の腹筋を折り、腰を上下にゆすって、俺のペニスをさらに奥へ、奥へと導くように動き始めた。
これはクリトリスじゃなく膣奥でのイキ方を知っている女性の動きだ。いいのに当たったな。

俺が知る限り、男のピストンに合わせて自分の腰をゆする女は10人に1人くらい居る。
腰が動くからエロいんだが、大抵の女はクリトリスと男の恥骨を擦り合わせるだけだ。
そういう女とのセックスはチンコの付け根が熱くなる。
それはそれで気持ちがいい。
だが、腹筋まで折って最初から膣奥へ膣奥へと導く女はなかなかいない。

だが俺がもっと驚いたのは、ハーフ娘の腰の動きじゃなかった。

腰の動きは随意筋だし、男を喜ばせようと思えば、自分の意志で如何様にも動かすことができる。
それは女の偽の喘ぎ声と一緒だ。そういう行為は女の優しさではあるかもしれないけど、本当にセックスが好きで好きで、したくてしたくてたまらないというわけじゃない。
不随意筋。自分の意志で動かすことのできない筋肉。
つまり膣の中のうねりだ。
俺が奥まで亀頭を差し込んでから、ハーフ娘の膣内はまるで生き物のようにうねった。
俺が腰を引こうとすれば、その陰茎を何本かの襞が絡まって離さず、それ以上、亀頭が逃げていかないように奥へ奥へと引っ張りこみ、たまらず押せば幾重ものイソギンチャクが亀頭をからめとるように締め付けた。
膣壁を押したときはフェラでカリを刺激するかのように、カリの裏をくるくると舐めとるように、そして鈴の口に舌を差し込むように、ハーフ娘の肉襞が俺の肉棒を遊び続けた。

(これがみみず千匹ってやつか?)

まるで肉壁が何らかの意思を持って、俺の亀頭をそして陰茎を膣内に留めるかのように動いている錯覚に襲われた。
すごいまんこだ。 
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2016/11/19

「線虫」あの女の回(3)吐精



何度繰り返したか分からないゆったりしたピストン運動の中で、俺は急速に射精感を迎えていた。
腹が攣り金玉がちじみ上がる。亀頭の先端はもう耐えきれずに先走りを迎えている。
もっともっとこれを、この快楽を味わっていたいのに、もはや耐えられない。
刹那、焦燥と快楽が頭の中でショートした。

すまんっ!

ハーフ娘が激しく首をふり、腰を抑える脚に一層力が入った。
大丈夫の意味だろう。俺は最大まで我慢していた緊張を一気に解放した。
背中に回された腕と腰に回された脚でハーフ娘にがっちりと体を固定され、俺の恥骨とハーフ娘のクリトリスががっつり擦れあった。
ハーフ娘の膣口が一気にせばまり、俺の陰茎の根元にある一番太い尿道をぴっちぴちに締め上げた。
前立腺の収縮により一気に放出された第一弾の熱い塊が、その締め上げられた尿道を通過したときにまず最初の快感・解放感が脳内を巡る。
ハーフ娘の肉壁は膣内も締め上げていた。
勃起により最も狭くなっている亀頭の根元あたりを熱い塊が通るときに再び快感が脳内を巡った。

あふぅ

思わず声が漏れる。射精時の最初の精液がハーフ娘の膣奥に放たれた。
俺の頭は痺れていたが、ハーフ娘の膣内は目まぐるしく変化した。
カリから先をぞわぞわぞわと肉が蠢き、まるで出された精液を一滴も逃さずに飲み込もうとするかのようだ。
相手がどうあれ、球海綿体筋と外尿道括約筋がリズミカルに収縮と弛緩を繰り返しており射精は止まらない。
間髪をおかず2発目の塊が熱く尿道をかけ抜け、ハーフ娘の中に放たれた。
それを待っていたかのように、再びイソギンチャクが覆いかぶさり、肉襞で亀頭を縛って小さくすることも許さず、亀頭についた精液を舐め尽しているかのような感触に襲われた。
3発、4発目の塊も舐め取られ、俺は不抜けた塊のようにハーフ娘の胸の上に崩れた。
下半身の収縮は止まらず、俺はハーフ娘の体の上にだらしなく覆いかぶさったまま、残る射精を続けた。
日頃は余力を残し、女性をつぶさないように肘で体を支えるのが俺のスタイルだ。
だが、今回は無理だった。全力でぶっ放した感じに体が体制を保てなかった。

その時、力なく差し込んでいた俺のちんぽに軽い痛みが走った。
尿道を何かがくぐり抜けていったような、そんな一瞬の痛みだった。
一瞬腰が引けたが、大きな痛みではなかったし、俺は大量の射精のせいか、セックスを頑張りすぎたせいだろう程度に思った。
大して気にも留めなかったのは、その直後に陰茎内部にじくじくとした快楽が再び広がったからだ。
尿道内を再び精液が通り抜けたような妙な感覚だった。
ハーフ娘の膣口の力はもう抜けていたが、膣奥はまだ生き物のように呼吸し、しぼみつつある俺の肉棒を吸っては離し、吸っては離ししていた。

俺はハーフ娘の足を解いて体を引き離し、嬢の横に転がった。手足を伸ばし、大の字になって大きく息を吸う。久々の解放感だった。
ハーフ娘が目を開けていないのを確認して、自分の陰茎に手をやる。
陰茎に残っていたぬめりを手に付け、目元に持ってくると血がついていた。
やはり生理だったのだろう。ベッドの枕元にあったティッシュでそっと陰茎と亀頭をふき取った。
再びハーフ娘に目をやる。わずかな呼吸と痙攣する腹を見て彼女の無事を確認したことまでは覚えているが、俺自身、酒と疲れとでそのまま深い眠りに落ちてしまった。
 
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2016/11/18

「線虫」あの女の回(4)翌朝



翌朝、俺はうつらうつらの中で目が覚めた。
なんとなく目を開け、薄暗がりの中、自分の部屋ではないことに気が付いた。ホテルだ!

(しまった!)

と思い慌てて目を横にやるが、ハーフ娘は変わらず裸のまま横で寝ていた。
女が深く寝ていそうなのを確認すると、こっそりとベッドを降り、背広かけまで行ってカードと紙幣の枚数を確認する。
すべて無事だ。どうやら金を持って逃げるタイプの女ではなかったようだ。
まずは一安心ということか。

ベッドを立ったついでにトイレに行き、排尿しつつ少しだけ考える。
考えるといっても、中出しの言い訳くらいのものだ。
そしてその考えはまとまるわけもない。
すべて相手の出方次第なのだ。
まあ、放っておくわけにもいかん。
起こすか。

まったくまとまりのないままベッドに戻り、とりあえず脱ぎ散らかしていたパンツだけをはく。

おい。

肩をゆすってみるが、ハーフ娘はなかなか起きなかった。
部屋を暗くするために目張りしてある窓の扉を開け、朝の光を取り込む。

うん?

昨日はあれだけ美人に見えたハーフ娘だが、意外に皺も多く目の下にクマもあり疲れた顔をしていた。
よく見ると脇腹が異常に痩せ、腹はぽっこりと膨らんでいる。
酔った時は美人に見えるものか。まあそうだな。

おい。起きろよ。

どうにかハーフ娘の目を覚まさせることには成功したが、まだ寝ぼけているのか、どうにも目がうつろで会話が通じない。
通じないというか、あうあう言うだけで会話にならない。よく見ると体の動きも妙だ。
ジャンキーか? 何か背中にぞくっとしたものを感じた。
昨夜の彼女は酔っていたわけではなく、これが本来の姿なのかもしれない。
俺はハーフ娘に対する興味を急速に失っていった。

俺は急いで服を着ると、宿代に車代を加えて3万円を枕元に置き、フロントに電話を入れて先に部屋を出ることにした。

悪いな。先に行くぞ。

ハーフ娘は手を振るでも文句を言うでもなく、ただ焦点の合わない目を俺に向けていた。
俺はその目から逃れるかのように扉を開け、遠隔で鍵の開いたドアから部屋を飛び出した。

・・・

会社から早退し、家に向かう電車の中で、俺はハーフ娘とのことを思い出していた。
電車の中で若い娘、いや仮におばさんであっても、とにかく女性を見かけると猛烈に勃起してしまう状況は改善していない。
だが、あのハーフ娘のことを思い出すときには、不思議と勃起は収まるのだった。

(やはり病気をもらったか。泌尿器科に寄ってみるか。)

自宅のひとつ前の駅に大きな泌尿器科の看板がかかっているのを覚えていた。
そうだ。あそこに行こう。
 
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2016/11/17

「線虫」泌尿器科の回(1)受付



自宅の一つ前の駅で降り、看板に書かれた簡単な地図を頼りに大田泌尿器科へと向かう。
大通りを抜け、二つ目の路地を曲がったところで目指すべき病院はすぐに見つかった。
駅に掲げられていた看板のわりには、こじんまりとした医院だ。
その規模感にがっかりし、俺は一瞬躊躇したが、それでも先ずは診察されることが重要だろうと考えた。
通うにしても自宅から近いところが良いし、ここなら知り合いに会うこともあるまいと気を取り直したのだ。
玄関の自動ドアに書かれた診察時間を見ると、ちょうど午前の終わりに滑り込めそうに思える。
小さいとはいえ小奇麗な医院だ。行ってみるか。

玄関をくぐり、スリッパに履き替えて、もう一つの自動ドアを抜けて院内へと進む。
正面の受付にはスーツ姿の女性が立っていた。年齢はおそらく50にいかないくらいだろう。
ふっくらとしてなかなか可愛らしい。おそらく医院長の奥さんといったところだろう。
いやまずい。そんなことを考えているとまたも陰茎が反応し始めた。
勃起しきる前に足早やに受付カウンターまで進む。スリッパがぱたぱた煩い。
だがカウンターの前に立ってしまえば、奥さんの視線から勃起を隠せるだろう。
院内に入った瞬間から奥さんはこちらを見ていた。
カウンターで再び合った目線をいったん帳簿に落とした後に奥さんは言った。

こんにちは。初めてでいらっしゃいますね。
ええ。
こちら予約制になっておりまして、ちょっと先生に聞いてまいりますね。

振り向き際にかすかな香水が香る。うちのおばさん部長とは違い品のいい香りだ。
件の奥さんが奥のドアに消えていった。ふう。勃起が少しだけ収まる。
なるほど完全予約制か。そう言えば、ここから待合は見えないな。患者のプライバシー第一ってわけだ。なかなかいい病院じゃないか。

奥のドアが開き、奥さんの代わりにチェックのチョッキを着た受付の女の子が戻ってきた。
どうやら先生様から飛び込み診察OKの許可が出たようだ。
もしかしたらもうお昼に入ろうとしてたのかもしれないな。そんなことを思った。
受付嬢はお昼前の飛び込み患者に嫌がる風もなく、てきぱきとした対応だった。品のいいおばさんも良いが、健康そうな女の子も好感が持てる。
健康保険証を手渡し、体温計と簡単な問診票を渡され、さらに順番待ちの紙を渡され、奥から3番目のボックスで問診票を書きながらお待ちくださいとの説明を受けた。
順番待ちの紙に印刷された番号が、大きな掲示板に表示されたら一番奥の診察室にお進みくださいと。

はい(あんたもうまそうだな)
はっ?
え?

受付嬢が怪訝そうな顔をして、こちらを覗き込んできている。受付嬢の話は聞こえてたし、頭にも入ってきていたのだが、俺はまたぼーっとしていたのか?
陰茎は左右に張り、亀頭もこれでもかと大きく膨らんでいる。海綿体がうっ血しているのか陰茎に痛みさえ感じるほどだ。

(おい。何を見ている? 俺が何か言ったのか? わからん。)

怪訝そうにこちらをのぞき込む受付嬢を無視して、廊下の奥から3番目の待合席に移動した。
 
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2016/11/16

「線虫」泌尿器科の回(2)問診



30番が掲示板に表示されたので、俺は診察室へと向かった。
診察室と大きく書かれたドアをノックすると、「どうぞ」との声が返ってくる。
ドアをスライドさせて中を覗くと、小部屋の左手に机、右手に簡易ベッドが置かれ、正面には白衣の中年男性が座っていた。あの奥さんの旦那にしては冴えないな。
狭い部屋の中に看護師はいない。もちろん、奥のピンクのカーテンの向こうには看護師が控えているのだろうが、見かけ上、医師と一対一で話のできる医院らしい。
個人情報の秘匿を標榜する最近のクリニックにはよくある形態だ。特に泌尿器科ともなれば、様々な人間が来るだろう。大事なことだ。割と安心できる医院なのかもしれない。

さて、新谷さん。新谷幹夫さんですね。
はい。
今日はどうされました。

既に問診票に一通り書いているのだが、こうした質問をすることで、治療に医療点数が付くとか付かないとか聞いたことがある。
まあ、いい。紙に書けないこともある。そういうことを会話の中から探し出していくのが医師なのだろう。

はい。何から話したらいいか。
問診票にはぼーっとすると書いてありますね。
はい。
それで熱を疑っておられたわけですが36.2度。平熱でした。
はい。自分でも確認しました。
日頃から36度前半ですか。
そうです。だいたい。

医師がくいっと眼鏡を上げ、ペンを取って書類にのたくった字を書き始めた。たぶんドイツ語なんだろう。なんて書いたのか俺にはわからない。

それから、勃起が止まらないと。
そう。これが困ってるんです。
なにかお薬は飲まれてますか?
なにも。
ED系のお薬も?
はい。飲んでません。
では、質問を変えます。勃起しっぱなしですか?
いえ、その、立ったり、立たなかったり。
では、どういう時に勃起しますか?
女性を見た時です。
相手が誰でもですか?
はい。
少し細かく、例えば年齢に関係なく、母親世代でも子供でも?
いえ。そう言えば子供には立ちませんね。上はたぶん50歳くらいまで。
つまり妊娠可能な世代のみということですね?

(そう言われるとそうなのか?)

医師も少し考えている風だった。パッと見、温厚そうな薄らはげの中年オヤジだが、白衣を着ているだけでなんだか威厳を感じてしまう。

少し違う角度からお話を伺いたいのですが宜しいですか。
はい。
最近、女性に関して何か精神的なショックを受けたことはありますか。
うーん…そういう意味だと、先月…女房と離婚しました。

医師がまた書類にのたくった字を書き始めた。内容は分からないが”精神面からの可能性あり”とでも書いたのだろう。

でもそれは関係ないと思うんです。精神面じゃなく例えば性病とか・・

医師が書きかけのペンを置いて、俺のほうに向き直した。

問診票にはありませんが、つまりその可能性があると?
えっと、、、もしかしたら。
いつ頃の話ですか。
4日前です。
知合いの方ですか。
全く知らない女です。
分かりました。それを診てみましょう。

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2016/11/15

「線虫」泌尿器科の回(3)触診



ズボンとパンツを脱いで、そこのベッドに腰をかけてください。

俺が医師の指示通りに服を脱いでいる間に、医師は机に置かれたボックスから薄いゴム手袋を引き抜き、両手にはめた。それとマスクを着用した。
医者も色々と大変だ。特に下半身のこととあっちゃな。自分に移るとあの奥さんにも移るもんな。
俺がベッドに腰かけたのを確認すると、それじゃちょっと失礼しますよと断りを入れ、股間に手を持ってきた。
何が起こるかわからない恐怖に縮こまり、半分皮をかぶっている陰茎を根元側に引っ張り亀頭を露出させると、医師は表、裏、上から亀頭の観察を始めた。
そんなものは俺も素人なりに既に見ている。イボとかカビとか変色とか、そういう性病らしい形跡はなにも見当たらないのだ。
次に玉を触る。
2つの玉の硬さや陰嚢の伸び具合を観察しているようだ。

えっと、新谷さん。ずっと勃起が止まらないということでしたが。
はあ。
睾丸の痛みはありませんか。
いえ、それは特にはありません。
そうですか。まったくない?
ええ。金玉は痛くありません。
まったく?
だから痛くありませんって。
分かりました。では排尿時に痛みはありますか。
それもありません。
頻尿もしくは漏らしたと感じたことは。
最近のことですか?
そう。ここ4日以内の変化です。
ありません。
そうですか。わかりました。ちょっと失礼しますね。

そう言って内またのちょうど金玉の横あたりを強く押され、痛みがないかを確認された。
これはたぶんリンパ節の確認だろう。勿論、痛みなどはまったくない。
そして陰茎をこねくり回され染み出した我慢汁を、医師はスポイトで丁寧に吸いプレパラートに移した。
やっとか。これだよ。俺はこういう検査を期待していたのだ。
俺みたいな素人じゃ分からない病原菌。性病の可能性を検査して欲しいのだ。
と、ここで医師が面白いことを小声で言い始めた。

(ところで新谷さん。あなた誰にでも立つって言いましたね)
(はい?)
(今から看護師を一人呼びます)
(え、は、はい)
(本当に立つのか、変化を見せてください)

俺の返事を待たずに、医師は声を荒げた。

おおい。岸本君。岸本君。

だがその看護師、おそらく岸本君、がやってこない。医師は再度声を上げたのだがやはり岸本女子はやってこなかった。
医師がちょっと待っててくれと言い、丁寧にプレパラートを机に置いて、カーテンの向こうに消えていった。
俺はちんこを出した哀れな被験者だ。一人簡易ベッドに座ってるしかないとはまったくやるせないぜ。
揉め事のような声がしばらく聞こえたが、医師は1分も経たないうちに若い看護師を伴って部屋に戻ってきた。
若い看護師、おそらく岸本女史はカーテンから出てきても、ただそこに立っているだけだった。
ふてくされているわけでもないだろうが余所を向き、若干、目の焦点が合っていないようにも見える。

岸本君、このプレパラートを検査に回してくれ。

医師がプレパラートを岸本女子に手渡す。
俺はその茶番を眺めていた。
 
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2016/11/14

「線虫」泌尿器科の回(4)診断結果



岸本女史がカーテンの向こうに消えると、中年医師に促され俺はパンツとズボンをはき、ベルトを絞め直した。
その間、中年医師は報告書のようなものに、相変わらずのたくったドイツ語を這わせていた。
中年医師はこちらを見ないまま、丸椅子を指さし、俺に座るように勧めてくる。
俺は勧められるがままに丸椅子に腰かけた。
何かわからない報告書をやっと書き終え、ペンを置いた中年医師が、俺の方に向き直して厳かに宣言を始めた。
そんな、おっさんに目を見つめられると怖いんだが。。。
中年医師の説明はゆっくりとした口調で始まった。

新谷さん、色々とお聞きしましたが、今時点で私からお伝えできることだけ伝えておこうと思います。分かりやすいように話しますので、しっかりと聞いてくださいね。
所見ですが、まず、外陰部やリンパ節に異常は認められませんので、あなたが心配されている性病に限って言うと、4日以内に発病するような急性のものはありません。これが一点。あ、もちろんご心配でしょうから、先ほどプレパラートに取りました液については検査に回しておきます。結果は来週くらいになりますから、また来院日は決めましょう。その結果によって必要であれば治療方針を考えることにします。いいですね。あと一つだけ性病に関して言いますと、女性を見て勃起しやすくなる性病というのは存在しません。その点からみて性病についての心配はされなくても大丈夫だと思いますよ。ご安心ください。
それから、これは泌尿器科の範疇を越えてしまうのですが、2点ほどお伝えしたいことがあります。
一つは、先ほどあなたは私共の看護師を見ても、ご自身で仰ったような勃起をしませんでした。そうですね? つまり妊娠可能な年齢層の誰にでも勃起するというあなたのお話は残念ながら証明されませんでした。緊張なのか意識の問題なのか分かりませんが。ただ、そうだとすれば、私の判断としては、むしろ精神的なものが原因かなと思います。新谷さんは色々とご苦労をされたようなので、奥様のお話や先週の彼女のお話などを相談できるよう、診療科を変えられるのも一つの手だということをお伝えしておきます。
それからもう一点、ご本人は感じていらっしゃらないかもしれませんが、先ほど新谷さんがズボンを脱がれた際に部屋に甘い匂いが立ち込めました。お気づきでしたか? 香水ではありませんよね? 最初、香水かなとも思ったのですが、もしかしたらこれは尿の残り香かもしれません。だとすれば糖尿を疑う必要があります。ただ、糖尿病の場合は、むしろ勃起は収まる方向になりますので、私には少々解せないのですが。
以上から、ご心配であれば、まずは泌尿器科ではなく、内科の診断をお勧めします。できれば精密検査ですね。その。申し上げにくいのですが、その内科の先生の診断により、また別の科にかかる可能性もあります。私から言えるのはそのくらいでしょうか。

・・・

俺は受付嬢に背中を見送られ大田泌尿器科を後にした。もちろん、金を払う段階でその姉ちゃんに勃起させながらだ。
くっそ。いちいち言ってることがまともだから余計に腹が立つが、どうもあの医者にはうまく伝わらない。
薬だけは断ったが、初診料と検査料で3,000円越えなんてとんだぼったくり医師じゃねーか。
つーか、あの死んだ魚の目してる岸本なんかに勃起するわけないだろう。
受付の姉ちゃんかお前の奥さん呼んで来いってんだよ。おったててやるよ。
性病じゃねーのは分かった。それで俺はどうすりゃ良いんだ。

そうだ奴に電話してみよう。高校の同級の江波だ。
あいつは確か東京先進医療センター病院に勤めてたはずだ。
携帯に電話番号が、えーっと、江波、江波、、、おっ、あった。
こいつが最後の頼みだ。
 

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2016/11/13

「線虫」同級生の回(1)冷静



江波隆介が同じ棟の医師たちとの連絡を兼ねた昼食会を終え、自分の執務室に戻るとプライベートの携帯の呼び出し音が鳴っていた。
胸ポケットに入れた仕事用のガラケーが昼夜を問わずに鳴るのはいつものことだが、お昼にプライベートの携帯が鳴るのは珍しい。

遅れてやってきたインターンの木谷美和子を制し「ちょっとプライベートだ。待っててくれ。」と入口に待たせた。
ロッカーを開け、背広の胸ポケットから携帯を引き抜く。
液晶に示された番号表示を見ると、電話をしてきた相手は同級生の新谷幹夫だった。思わず懐かしい気持ちがわく。

新谷幹夫は高校時代によく一緒に遊んだ、良いことも悪いこともエロイことも一緒に楽しんだ仲だ。
奴と俺はともに勉強はできるタイプだった。奴は経済に進み、俺は親の勧めもあって医学の道に進んだ。
ずいぶん時間は空いたが、昨年の同窓会で再開し、確かその時に電話番号を交換したはずだ。
ちょっとがらっぱちなところは変わってなかったが、相変わらず憎めない男だった。

なんだろう。東京に居るとは言っていたが、今頃。珍しいな。

江波は懐かしい気持ちをいったんリセットし、努めて冷静であろうとした。
自分のように医師をしているとたまにトンデモナイ申し出がある。そういう申し出はたいてい一本の電話から始まることが多いのだ。
知り合いだからどうにかして欲しい、身内なのだからどうにかして欲しいと、トンデモナイ申し出を押し付けてくる輩は後を絶たない。
情に流されれば仕事を誤る。医師である自分は常に冷静でなければなない。

一瞬でそれらを判断すると江波隆介は通話と表示された画面上の緑のボタンを押した。

はい。江波ですが。
あ、江波か、俺だ。あ、いや、同級生の新谷です。
うん。分かるよ新谷。久しぶり。
あ、お久しぶりです。
どうした、また同窓会のお誘いかい?
いや、それがちょっとお願い事があってな。

(やっぱりな。久しぶりの電話に良いことはない。)

どうした?
あ、いや。お前こそどうした。
ちょっと体の調子がおかしくてな。それでお前に見て欲しい。
ふむ。医者には行ったのか。
行った。というか行ったばかりだ。
それならば俺の出番はないだろう?
それがうまく話が伝わらないんだよ。
どういうことだ。俺の専門は脳神経外科だが。
専門はちょっと違うかもしれないが…
どういう感じなんだ。その、、、症状は?
うん。近いといえば頭がぼうっとする。あと勃起が止まらない。
えーっと。どこを受けた。つまり診察科は。
泌尿器科だ。
性病の可能性があるのか?
ある。

(ダメだこいつは…)
 
電話口を抑えてため息を漏らした。木谷君を部屋に入れなくて正解だったようだ。
 
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2016/11/12

「線虫」同級生の回(2)安堵



うーん、泌尿器科だと俺の手には負えないなあ。
そんなこと言わないでくれ。問題はそこじゃないんだ。
つまりどういうことだ?
立つ女と立たない女がいる。勃起が尋常じゃない。頭がおかしくなりそうだ。
お前、大丈夫か。支離滅裂というか、その説明じゃ俺も何も検討がつかんよ。
ダメか。どうすりゃいいんだ、俺は。
どの道、電話でできることは知れてる…

(やれやれ。何か落としどころを見つけないと話が終わらないか。)

そうだな。1日かけて精密検査をやってみるか。
うん? 精密検査といと?
詳細な健康診断と思えばいい。頭のてっぺんから足先までMRIかけたりな。
それでどうにかしてくれるのか。
その結果を見て判断してやるよ。
本当か。助かる。
明日の10時半にうちの病院の受付に来い。
うん。
俺が紹介状を書いて受付にも依頼しといてやる。
すまん。恩に切るよ。
普通のことだ。心配するな。

どうにか落としどころを見つけた江波隆介は旧友との電話を終えた。

(やれやれ、これで安心だ。
 この程度で引いてくれれば御の字だが、困ったもんだな。
 次の同窓会では医者を首になったことにしておくか。まったく。)

おーい。もういいぞ。と木谷美和子の入室を促し、江波は紹介状の作成に取りかかった。

・・・

(よし。これで安心だ。)

東京先進医療センター病院に勤める脳神経外科の医師、それが江波隆介だ。
俺と奴は高校時代に何かと気が合い、よく一緒に遊んだ仲だ。
その江波が受診と検査を引き受けてくれたのだ。
間違いない。これで何が問題なのかがはっきりするだろう。
江波に迷惑をかけているとは露ほどにも思わず、電話を終えた俺は安堵し、ほんの少し落ち着きを取り戻した。
江波なら間違いない。安心だ。
 
 
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