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2005/10/28

初体験

2005/10/27

初体験



高校最後の冬休み、当時付き合っていた同級生の久美は、細く小柄な可愛らしい娘で、
抱きしめると折れてしまいそうなポニーテールのよく似合う女の子だった。

この頃、僕らは既にキスまで済ませていて、
この年のクリスマスには彼女自身が焼いたケーキを持って"うち"に遊びに来ることになっていた。

約束通りお昼にやってきた久美。
僕はコーヒーをいれ、久美の焼いたケーキを食べ、いつものようにおどけながら他愛もない会話をしていたんだけど、
この閉じた二人の空間に心臓は高鳴り続けてた。

ふと会話が止まった時、僕らはいつものように唇を重ねた。
クリスマスに彼女と二人。家には僕ら以外誰も居ない。蜜のような甘さだ…
いや彼女は唇の渇きを押さえるためにいつも蜂蜜を唇に塗っていたから、本当に蜜の味がしたんだよ。
僕はその蜜を残さず舌で絡めとった。僕らの唇はケーキの甘味でべとべとになり、それだけでもう頭がとろけそう。

いつもよりゆっくりとそして深く舌を久美にさし込んでみる。
彼女はそれを受け入れてくれた。

口付けをしたまま、僕の手は彼女の服の上から胸をすべり、そして下に降りていった。
彼女のスカートを捲り上げると、太股があらわになった。
僕はそれを目の端でとらえ、手をもっともっと足の付け根の方に移した。
そして目指すべき布のぷっくりと膨らんだ部分に触れる。
そこはしっとりと湿った感触だった。
初めての感触に僕は息が続かない。
唇を離して、久美にばれないよう小さく深呼吸した。

僕の背中に回した久美の手が僕のシャツを握った。


僕らはベットに移って服を脱ぎ、毛布の中で生まれたままの姿になった。

ピンクの毛布の中で僕らは上になり下になり
薄くさし込む明かりの中でその体のほとんどの部分を見つめ、触れ、そして舐めあった。

彼女のお腹のところまで僕の舌が下りた時、今度は柑橘系の香りがした。
うまく言えないけどタクティクスのような、そんな匂い。

きっと彼女もその日は最初からそのつもりだったのだろう。
クリスマスに初体験、そう女性にも素敵なシチュエーション。

そしてお腹から更に降りたとき、僕の前に初めて彼女自身が…
白くて透き通るような彼女の太股の付け根は、すでに膨らみそして開いていた。
勿論、ビニ本なんかで女性器の写真は見たことがあったけれども、そんなのとは全然違う。
本当に綺麗なひだと膨らみだった。
そして指で押し広げると、そのひだひだの間に小さな桜貝が濡れて光りながら
ちょこんと座っていた。ピンクの真珠みたいだ。
僕はそう思いながら彼女に舌をつける。
汚いという感情は全くなかった。
だから随分と長く眺め、そして舌で味わっていたと思う。

「入っていいよ」彼女の声に促され、僕はコンドームをつけた。
そして未知の世界へ…確かめるように彼女の中に入っていく。



実のところ、どんなに動いてもこの日の僕はいくことが出来なかった。
きっと緊張のせいもあったんだと思う。
一方の彼女は…足を攣らせるほどイキまくってたんだ。
生まれて初めての経験に僕はこいつ死ぬんじゃないのか?と恐怖したよ。
ことが終わってから「へー、女性は初めてでもああなるんだね」みたいなことを言ったところ、
彼女は実はあなたが3人目なのと教えてくれた。

今になってみればこのあたりがお互いに若いなぁって思ってしまうね。
僕は聞かなきゃ良い訳だし、彼女だってそれにまともに答える必要はないだろう。
まあ、今ならふーん3人かって言えるんだけど、
僕も初めてだったし"こいつが全て"って状態だった訳で、
そこで3人目なんて言われるとなんだかつらくなってしまったんだ。

そう、その日は気まずくなってしまって、彼女は夕方、言葉少なに帰っていった。




共通一時試験も無事終わって、あまり学校に行かなくても良くなった。
僕らの通ってた学校は県下でも有名な進学校で
勉強さえしてれば出席とかそういうことにはうるさくなかったんだ。
今で言うところの「生徒の自主性に任せる」ってやつだね。
そんなわけで僕らは"自主的に"セックスを楽しんだ。
彼女も毎日僕のうちに通うようになってたし。

僕が責めた訳でも無いが、その頃の彼女は「初めてじゃなくて、ゴメンね」というのが口癖になってて
そうやって謝りながら僕のものをほうばった。

こんな時の久美には学校で見る清楚な面影はまるで無く、
僕が果てるまで舐め続け、
果てれば飲み込み、
また舌を使って愛撫を続ける。
淫乱そのものだった。
女性にはニ面性があるなあと思ったのはきっとこの時だ。

彼女はまた自分の世界に入り込み易い女性で
僕が挿入すると終わるまでずっと
「はるお、愛してる…愛してる」と声を挙げ続けた。
きっと近所にも聞こえていたと思うけど、そんなこと僕らには全く関係なかった。

彼女がイク時には初回と変わらず足を突っ張り腹筋を振るわせた。
そしてこれは未だ他に経験がないのだけど、
膣そのものが僕を奥へ奥へと誘うように収縮を繰り返したんだ。
その時には知る由も無いが彼女はきっと名器だったんだね。



子供の頃の恋愛ってのは本当に純粋で、僕はこの子と結婚したいと考えていた。
でも、考えれば考えるほど彼女が処女でなかったことが頭をよぎり、
それがどうしても許せなかった。

今になって考えると本当に馬鹿みたいな話しだが
18歳のノータリンは真剣にそう考えたってこと。
全くやるせないよなあ。

結局、彼女は東京の私立大学に受かり、僕は僕で地元の国立大学に進むことになった。
そして手紙のやり取りなんかはしばらく続いたものの
徐々に疎遠になって行ったのはしようがないことだったんだろうと思う。

あれから彼女のような特異なリアクションを起こす女性には
未だ出会っていない。


そして僕の長い旅が始まったんだ…



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2005/10/26

覚えてないよ




荒れ狂う若者の欲望と言ったところでしょうか?
それにしても惜しいことしたよなあ。
まったく今なら考えられないことですわ。


大学に入ってからも半年くらいは、久美との手紙のやりとりが細々と続いてたよ。

その間に僕も何人かの女性とちょっと良い感じになってデートなんかしたり、勿論その時にキスくらいはしたさ。

でもそこからもう一歩踏み出すことつまりセックスまで踏みこめなかったっていうのは、

やっぱり久美に操を立ててたんだろうな。

今にして思えば純朴な青年。

それが段々とおさえが利かなくなって行ったのは、やっぱ若さか…

まあ端的に言えば性欲に勝てなかったってことです、はい。









そんな大学1年の夏の終わり、僕は友人に誘われ数名でディスコへ出かけた。

純朴な青年の僕はディスコですらあまり馴染めなかったんだけど、

周りを友人に囲まれてたし、知り合いだらけの気安さで散々酒を飲んで、踊って、クラクラな状態になってた。

もう時間は3時か4時くらいだったんじゃないかと思う。

酩酊状態からハッと気付いて頭を上げると、

友人のうちの誰かの知り合いだという女の子が僕らのテーブルにやってきてたんだ。



お世辞にも可愛い子じゃなかったけど、酒で理性のぶっ飛んだ僕は猛烈な勢いでその子を口説いたらしい。

ぜーんぜん覚えてないんだけどね。

後から友人が教えてくれたんだけど、かなり必死だったらしい。

友人曰く「気合いの入った口説き文句を連発してた」そうだ。

相手選べよ!<俺





結局、僕はその子をお持ち帰りして、その時に持てる欲望の全てを彼女の体にぶちまけたのだ…と思う。

残念だけど、めたくそに酔っ払ってたんでその内容を覚えてないんだ。

ただ、僕は今も昔もフェミニスト。

女性が嫌がるようなことは決してしてない自信はある。

その証拠はとっくにお昼を過ぎてから起きた時に、キッチンのテーブルの上に残ってた。

「また誘ってね」とだけ書かれた一枚の便箋…



うーん、こりゃまいったな。君の名前すら覚えてないんですけど…




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2005/10/25

ちあき姉さん



女性だってセックスを楽しみたい時期があると思うんだ。淫乱とかそんなのじゃなくね。

いや悪いことじゃないですよ、ホント。



そんなこんなで吹っ切れた僕は、気が狂ったように遊び始めた。

丁度その頃、カウンターバーとガソリンスタンドでのバイトを始めたこともあって、相手には困らなかったよ。

「今度遊びに行こう」から始まって「そんじゃ、今日飲みに行く?」、「ハイ、ご馳走様」みたいな感じで、

今になって思うと若い時ってのは何であんなに簡単だったんだろう。

まあ、相手の子も学生だったり親元から離れて一人暮しだったりする気軽さがあるとは思うけど、

結局の処、お互いに若いってことだね。女性も興味半分でセックスを楽しみたい時期ってのがあるんだと思う。









そんな一人が千明だ。千明はうちの大学の近くの4年生女子大に通っていて、

僕がバイトをはじめた"Bar BUBBLE"の常連だった。

なかなか可愛らしい人だったけど、彼女は僕がバイトに入る前からの常連さんだったし、

店のオーナーとも仲が良かったんで、

僕はあくまでバイトに徹した接し方をしていた。



まあ、彼女のことは丁度お店でのお姉さん的な感じと思えば良いだろう。

僕らバイト同士の集まりにもよく顔を出していたしね。

そんな気軽さで「はるちゃん、悪いけど引越し手伝ってよ」と言われた時は

「いいよー、その代わり飯食わせてねー」ってな返事をしたと思う。



引越しは、千明が4年生になるかならないかの春だったかな。

荷物が増えてきたので広いアパートに移るのだと説明を受けた。



引越し当日、千明の家に行くのは初めてのことだったので時間よりちょっとだけ遅れた。

他のバイト連中はもう先に着いてるんだろうなぁと考えながら、なんとか千明の家にたどり着くと、

そこには大家さんから借りたという軽トラックが一台ちょこんとあるだけで、千明以外に誰も居なかった。

しかも荷物が増えたと言うのは本当で、雑多なものから大きなタンスまで、半端なく大量だった。

「うわー、これ俺一人で運ぶんかい!」と思ったが、飯を食わせてもらう者の悲しさ、

千明も手伝って若さと根性でなんとか引越しを乗りきった。





「はるちゃんさ、折角だから新しい家で食事して行きなよ」

新居も片付きある程度落ち着いたところで千明が言った。

別に飯なんかどうでも良いくらいに疲れてたんだけど、やっぱ手料理の誘惑には勝てなかった。

「あたし買い物行ってくるから、風呂入って汚れ落としてていーよ」なんて言われる。



勿論、この時点でもバイトのはるちゃんな僕は「へーい」かなんか返事をして、千明が出て行った後にひと風呂浴びた。

風呂から上がって、テレビの配線をつなぎ適当なクッションに座って、ゴールデン番組を見てると千明が買い物から帰ってきた。



「ビールとシャンパンとワインを買って来たからね。ビール飲んでて」

「いやー、僕、帰れなくなりますから」

「良いじゃん、泊まってけば」

「そっすか?」

「うん、うん」

でも、この時点でもバイトのはるちゃんだった僕。だってそうでしょ、まさかね。





食卓に並んだのはハンバーグとサラダだけだったが、千明の料理は美味かった。

僕が残ったワインを飲んでる間に千明はキッチンで片付けを済ませ、そのままお風呂に入ったようだ。

千明が風呂を上がったのも音で分かった。

擦りガラス状のキッチンの扉は閉まっていたが、紳士的でバイト君な僕はそっちを見ないようテレビに集中してた。

その時扉が音を立てて開き、部屋の明かりが消された。



千明が消したんだ。



扉を開けて千明が部屋に入ってきた。

バスタオルを巻いた千明の姿が、テレビからの光を受けてボーっと青く浮かび上がってる。

「へへ…」千明が笑った。ことここに到って、僕も流石にバイトではいられなくなった。

僕のいるクッションに、無言で千明を呼び寄せる。千明はすぐクッションの傍に滑り込んできた。

濡れた髪が腕にかかった。すぐさま横から覆い被さる僕。

細いと思っていた千明の体は意外と豊満だった。

素敵だ。

頭と体の一部に血の集まった僕にはテクニックもくそもなかったが、

千明は手だけでも絨毯が濡れてしまうんじゃないかというぐらいの愛液を垂れ流した。

ただセックス自体は単調なもので、あんまり溺れるというタイプじゃなかったな。



その時、まさかこんな展開になると思ってなかった僕はコンドームを持っていなかった。

結局、最後は千明のお腹に大量放出したんだけど、

千明が起き上がった拍子にそれがこぼれて絨毯にシミを付けてしまった。

スミマセン君の新居を一番最初に汚したのは僕です。



いや、もしくは君の愛液かも。





その後、僕らがセックスすることはなかった。

彼女は卒業するまでカウンターバーの常連だったけど、店に来た時に僕を特別扱いすることはなく、

彼女はバイトの誰にも優しく接した。

そうして僕にとってはただのねーさん的な存在になっていくのだが、今思うと千明は…

バイト君みんなの"お姉さん"だったのかもしれないね。

そう、そういう意味。




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2005/10/24

芋づる




友達の友達に手を出しちゃいけないよなあ。

だけど若いうちってのは、どーにも押さえがきかなくなるんだよねー。



話が前後するかも知れないけど、千明姉さんの話しが出たのでついでに書いておこうと思う。

BUBBLEの常連 千明姉さんにはよく連れだってやってくる友人がいた。

名前を真弓さんにしておこう。



真弓さんは結構大柄な人で、見た感じを表現すると美人というよりは…

うーん、こりゃ難しいな。とにかくダイナミックな人だ。

例えば真由美さんは日本酒が好きで、しかも大酒のみ。

酔っ払うと泣いたり笑ったり、なんにしても大きな声で忙しい。



だからって嫌な感じの人じゃないんだよね。

なんて言うんだろ、ダイナミックだけど可愛いっていうの?

そんな感じ。









この真弓さんが雪の土曜の夜に珍しく一人でやってきた。

しかもまずいことに既に出来あがってる。それでもまだ飲むんだ、真弓さん。

なんだかんだと時間は過ぎ夜の3時、そろそろ店を閉める時間になった。

雪のせいでタクシーもなかなかつかまらず、店長の一声で真弓さんを僕んちに一泊させろということになった。

僕は当時、店から歩いて帰れる距離に住んでたからだ。



その頃には僕も何でもありだったさ。



だけど千明姉さん行って真弓さんまで行くってのは、こりゃ間違ってると思った。

だから僕はコタツに寝るから、真弓さんは僕のベッドにどうぞってちゃんと寝かせたんだ。

そしたらベッドから真弓さんが寝物語に語りはじめた。



「今日、ホントに今日、彼氏に振られた」って

「だから悔しくて悲しくて、雪だけど飲みに出たのよ」

何も望まないから手だけ握って寝て欲しいなんてありがちな青春ドラマみたいな話を語られた。



まーいっかと思ってコタツに入ってた位置を変えてベッドの傍まで行って手をつないだら、

やっぱキスしてみたいな話しになって後はなし崩しだ。

あー、僕って節操無いなー





服を脱いだ真弓さんのスタイルはなかなか綺麗だった。きっと洋服のセンスが悪いんだよね。

いわゆるダイナマイトバディってやつで、体のラインのセクシーさならこれまでの5本の指に入ると思うよ。

声が大きいのには参ったなあ。

若いとはいえこの頃には隣近所を気にする余裕も出て来てたからさ、大きな声が出るとキスでふさいだりしてね。

あと特筆すべきは、真弓さんはもの凄い下付きだった。

僕のアレだってそんなに大きい方じゃないけどとにかく正常位で入れるのは不可能!

でも後ろからだとお尻を上げなくてもザクッと入るんだ。

こんなの初体験だったんでジックリと堪能させてもらったよ。

千明姉さんと真弓さんが卒業間際に喧嘩したみたいな話し聞いたけど、

それって僕のせいじゃないよね?



ザクッと来たよ!なんて女性同士で話さないでよぉ、お願い。







それから何年か経って僕が卒業する頃に真弓さんが結婚したという話を聞いた。

幸せになってくれてると良いなぁ。

本当だよ。

人生の一時でも一緒に過ごした想い出のある人はみんな幸せになってくれると良いなと思う。

だってさ次に会った時に笑って過去を話せるじゃない?



例えばそうだなあ「いやー、あん時はすごい下付きでビックリしましたよー」とかさ。




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2005/10/23

紅 葉(もみじ)



仮に女性が良いと言っても、男子たるもの節操を持って挑みましょうって、まあそんな話です^^;
がっついてるときは難しいけどね。

これは僕の大学2年生の夏休みの話。
当時、僕にはちゃんとした彼女が居て、そりゃもう真面目に付き合っていた。
ただ夏休みで彼女が実家に帰っちゃったんだなあ。
おりもおり、高校時代を楽しく過ごした僕の友人が他県の大学から帰省してきて、
ついでに僕の部屋に遊びに来たんだ。

こいつってのがまたイケイケタイプの男で、折角なんだから飲みに行きましょ、
女の子いればナンパしましょって感じになった。
しょうがねーなーと友人集めて4人でこの頃の馴染みの店BLUE BOXに出かけたら、
上手い具合に4人組みの女の子達がいたんだ。



「おっ!誰か行くのか?行くのか?」と思ってる暇もなく、奴は速攻で女の子の席に向かい、
何の苦労もなく即席の合コンになったさ。

先にも書いたけど、その頃の僕は彼女ありだったんで、皆さんご自由にどうぞって余裕ぶっこいてたんだよね。
そしたら3対3で盛りあがった連中はあっという間に消えてしまった
(奴らそのあと海に行って、裸で泳いだらしい。まったく君らの浮かれっぷりは…)
で残った一人の女の子なんだけど、これが結構可愛い子だった。
それじゃうちで飲み直す?って言ったら、別に嫌がるでもなく着いてきたんだ。
うーん、どうしよう。
そう僕は彼女ありなのさ^^;
迷う、迷う、迷う…

でもやっちゃう。

本当に若い頃って節操なしだ。
それでことが終わってから暗闇で話をしてたら、どうもその子は僕の彼女の友達だったらしいんだなー。
「うーわーお前、先に言えよぉ」って慌てたさ。
でももうやっちゃったもんは仕方が無いよな。
ま、それはそれ。そんな事は大した問題じゃないし、どうでも良いんだ。


彼女についてよく覚えてるのはプレーの最中で「あたし、始まっちゃったかも」とか言ったこと。
その最中は真っ暗だったし「なーに、気にしなくて良いよ」なんて言ってイイ気持ちで腰振って
むはー!良かったっすと無事に終了したんだけどさ、電気つけてからがビックリなんだ。
ベッドの横の壁に赤茶色の紅葉が散ってんの。

つまりは僕の手形さ。しみじみ、もうすぐ秋だねー、ってなるかよ!
当然シーツにはお尻の形にチョウチョが飛んでるし…
これで猪が出てくりゃ「猪鹿蝶」かあ。
あれって何文だったっけ?っていうかどう処理すりゃいいんだよー!これ。

壁の紅葉は充分に乾いてから消しゴムで削り取ったよ。
シーツのチョウチョはすぐに洗ったけど落ちなかったんで、その後2.5年間マットの下側を向いてたさ。
そこで教訓だ。

仮に女性が嫌がらないとしても生理中のSEXはやめような。
体だけじゃない、心にも深い傷を残す可能性があるぞ。


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2005/10/22

天使の笑顔



色々あるけど忘れちゃいけないことってあるじゃん。ね?

これも2年の夏休みの話だったと思う。Bar BUBBLEに3人の女性グループがやって来た。
僕はその中の一人がとても気に入って、バイト中にも関わらずカウンターベッタリで接客したんだ。

髪はセミロング、スタイルも良くて、服のセンスも僕の好みだった。
夏休みで神戸から帰って来てるって言ってた。
今日は友達の家に泊まるんだって。

僕は別に今日でなくても良いから、一緒にドライブに行きたいって懸命にお願いした。
そしたら、帰り際にその友達の方が家のTEL番を教えてくれた。
「今夜なら良いんじゃない?」って後押し付きだ。



考えられないようなラッキー!
でも、僕はその日、バイトに入ってからかなりのお酒を飲んでたんだ。
更にはその友達のうちってのが車じゃなきゃとても行けないような場所だった。
かなり迷ったけど、店長に早上がりをお願いし、更にバイト代まで前借して、
タクシーでお友達の家まで向かったのだった。すげー、僕。

翌日は車で送ることが出来るので、タクシーを待たせたまま彼女を迎えに行き、そのまま僕のアパートに戻った。
二人ともお酒が回ってかなりハイテンションな状態だったし、初めからそのつもりって感じ。
部屋に入ると僕は彼女にお風呂を勧め、その狭いところに乱入した。
お互いの体を流しっこし、お風呂から上がっていざベッドへ。

で、胸を触ったりしてると、なんだか鮫肌なんだなぁ。
おかしいなあと思って少し話をしたら、神戸に彼氏が居るって。
で、浮気なんか初めてなんだって。
鮫肌って思ったのは恐怖のサブイボだったのね…あらら。

それでも話してる内になんか良い感じになってきて、やっぱそうなった。
彼氏に教えられたっていう彼女の舌使いは最高だった。
それまでに経験したことのない快感だった。
あんなところまで…

これ以上耐えられないってところで「じゃあ、入るねー」ってコンドームを着けようとしたら、
彼女が「ちゃんとしてるね」って、かなり曇った顔で言ったんだ。

今付き合ってる彼ってのが初めての人だったらしいんだけど、その彼はこれまで一度も着けたことがないって。
そのせいで彼の子供を一度降ろしたことがあるって彼女は言った。

遠くから来てて、今日初めて会った子で、しかも見るからに真面目そうな、賢そうな子からのこの話。
大学2年生の僕にはちょいと重たかった。なんだか出来なくなってしまった。
ヤリチンのくせに純朴さを失ってない、まだまだナイーブだったんだね。

結局その子とはいちゃいちゃしながら話し続け、何もないままに朝を迎えて、ふらふらしながら車で送って行ったよ。
「また会えると良いね」なんてあり得ない話をしながらね。



ところがどっこい一年後のお盆にこの子と市内のディスコで偶然再会したんだ。
「はるお君だよね!」って向こうから笑って声をかけてくれた。
天真爛漫に笑う彼女の笑顔から察するにあのブルーな逸話はもう彼女の中では過去のものになったみたいだ。
良かったね。

まさか再会できるなんて万に一つの確率だった。
彼女に再会できたことに、ふっきれた姿を見せてくれたことに、笑顔で話しかけてくれたことに感謝しよう。
陽の目を見なかった赤ちゃんにも僕はこっそり合掌しておこう。


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2005/10/21

約束



筋違いだし恨んだりなんかしないんだけどね。
まあしかし男と女の約束なんて、一体どこまで信用して良いものやら。

純子を女性として意識したのはいつの頃だかハッキリと覚えてないんだ。
年は2つくらい上だったように記憶してるけど…彼女は"Bar BUBBLE"にほど近いホテルに勤めていて、
仕事終わりにバーに寄っては馴染みのバイト連中と話し・笑い・帰って行く。
そんな素性の良いお客さんの一人だった。

たしか秋口の金曜日だったと思う「私、明日仕事が休みなんだよ」と言って寮の電話番号をメモに書いて渡してくれた。
寮に電話をかける時には決まりがあって、それにのっとらないとおばちゃんは取りついでくれないとか、
そんな他愛も無い話から教えてもらったんだと思う。
どうせ「僕が挑戦してみよう」とかなんとか調子のいいことを言ったんだろうね。


翌日、電話のことなんかすっかり忘れた僕は、朝からパチンコに精を出し、
あげくに手持ちのお金全てを一台に注ぎ込んだ。
今でこそ、土曜も日曜も関係なく銀行からお金を降ろすことが出来るが、
当時は土曜の2時を過ぎるとカードですらお金を降ろせなかった。
勿論6時まで待てばバイト先に転がり込んでご飯を食べることくらいはできたのだが、
何せ朝からパチンコに精を出した体は、それを待てなかった。

天の助けか部屋に戻るとテーブルの上に昨日のメモ紙がおいてあった。
僕はルールを思いだし、完全にそれにのっとって純子の住む寮に電話をかけた。
寮のおばちゃんの試験は上手くパスでき、電話は純子につながった。

「純子さーん、お腹減って死にそうなんですー」

純子は馬鹿ねーとも言わず、カレーの作り置きがあるからそれを持って行ってあげると言ってくれた。
でもご飯を炊くから20分は待ちなさいと言われた。
「ご飯ならうちで炊いてよう」とわがままを言う僕。
勝負事に負けた時は気持ちも寂しいもんだが、それ以上に空腹ってのは人を弱気にするね。


40分後、純子のカレーを腹に収めた僕は再び強気を取り戻す。
「純子さん、何かお礼をしましょうか」といって後ろから抱きしめた。
やめろ馬鹿!と言われれば冗談ですーで済むような微妙な距離。
純子は少し戸惑ったが、その状態が落ち着くと腕の力がすっと抜けた。
半分振り向いた顔が紅潮している。
甘いシャンプーの香りが、少しだけその匂いを強めたような気がした。

そっと胸に手を這わせてみる。
唇から吐息が洩れた。
横抱えにして顔をひねり、こちらを向かせてキスをする。
純子は唇も開かず消極的なキスで応えた。
少々強引に舌を入れると、純子はまたそれに応え、その舌はまるで別の生き物のようにうごめき始めた。
10分は濃厚なキスをしただろうか、舌を絡ませたまま僕は胸をまさぐっていた手をスカートの下へもぐり込ませた。
色気の無い厚手のパンティが手に当たった。

程なく僕の手は腿に挟まれてジットリとした湿り気を感じはじめる。
圧したりさすったりを繰り返していたその手を強引にパンティの中へ滑り込ませる。
純子に嫌がるそぶりは無く、僕のなすがままだった。
そして彼女の中心部に到ると、そこは指が滑るほどに濡れていた。
純子の体を膝から絨毯に転がしパンティを取ろうとした時

「ベッドに連れて行って…」 吐息混じりに純子が呟いた。

僕はカーテンを閉め、純子を御姫様抱っこしてベッドに運んだ。
二人で毛布をかぶり生まれたままの姿になっていく。
完全に裸になるともう一度二人は抱き合った。
純子の足もとの冷たさが、熱くなってる僕には気持ちが良い。

それから二人は日付が変わるまで愛し合い続けた。
その頃の僕は既に回数をこなすセックスには飽きていたのだが、
想い返すと純子とのセックスはいつも終わりの無いものだったような気がする。
ひたすらに優しく接し僕を大きくしては、それをまた自分で刈り取る。
そう、純子と過ごす僕の時間はいつも、母性の海原を漂うような心地良いものだった。


純子とはその後、会いたい時にだけどちらからか連絡を取り合うような関係になっていった。
その中でキスをしてる写真やセミヌードの写真を撮ってみたり、
ホテルで売ってるバイブを購入して試してみたりと、僕らはかなり積極的なセックスライフを楽しんだ。
彼女自らが過激な方向を望むことは決してなかったが
「はるおがしたいことなら何でも受け入れられるよ」と言ってくれ、その言葉の通り、
最終的にはいつも彼女自身が溺れ、自ら高みに昇っていった。

そんなプレーを続ける一方で、純子は僕の就職活動用にネクタイを選んでくれたり、
お守りを買ってきてくれたりと、ただのセックスフレンド以上に気を使ってくれていた。

そして大学卒業の一週間前の夜、純子からの電話で僕らはいつもの場所で待ち合わせ最後の逢瀬を楽しんだ。
彼女はいつもよりも激しくむさぼるように自らを高め、そして感極まって最後に泣いた。
僕もほんの少しだけ涙が出た。
これで大学生活が終わるのかなぁ…僕の場合はそんな感傷からだ。
その時、純子がしゃくりあげながら言った
「はるお君、私ずっと待ってるから」

えっ!?えっ!? 君、そこまでの想いだったのか!?

とその時初めて純子の不器用な恋愛表現に気づいたのだが、
いつこちらに帰れるかも分からない社会人0年生の僕は、
ただ弱々しく「うん」と答えることしかできなかった。


翌年の正月、地元に帰ってきた僕は彼女の住んでいた寮に電話をしてみた。
エロエロ気分でもう一度あのセックスをしたかったって訳じゃない。
都会での生活にやや疲れた僕は純子の優しさが懐かしくて、
本当に、ただ単純に彼女に会いたかったからだ。

安物だけど彼女の為にお土産も買って帰ってきていた。

でも電話に出た寮のおばちゃんはそっけなく言ったよ
「あの子は秋に結婚退職したよ」ってね。

ほえ?そ、そうなのか。
まあ、でも、純子が幸せになったんならば、そ、それで良いさ。
そうだよな。

僕は状況を教えてくれたおばちゃんに挨拶するでも無く用なしになった電話を叩き切ると、
背中を丸め、地方都市名産の饅頭を持って飲み屋に出かけた<土産は饅頭なのかよ!
(三村風…っていうか突っ込みどころ違うぞ)

 
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2005/10/20

二兎を追う者



女は怖いなあーってそんな話です。いや良い子も沢山いるんだけど^^;

学生時代のキツイ想い出というと3年目の年末の話もある。
店長の弟がやってる2軒目の店が件の4年生女子大の近くにあって、
本店のバイトに慣れ始めた僕は年末の忙しい時だけ支店の方に駆り出されていた。
で、駆り出されて2日目でたまたま来てた知り合いの女子大生 陽子ちゃんをパックリ食っちゃったのだ。
この子、スタイルはさておき、お目めぱっちりの本当に可愛いらしい子で、
前からあわよくばと思っていたのだが、これが何故か支店を手伝いに行って2日目でサックリ行けっちゃった。

ところがどっこい店の掟を知らないものは辛い。
陽子ちゃんは、ちょっとヤクザな店長の弟が前から狙ってたらしく、
勢い店長弟の僕に対するあたりがきつくなった。とても働きづらーい状況。
まあでも、そこはそれ、本店の店長も間に入ってくれ若いもん同士のことだからしょうがないやね
ってことで事無きを得たって訳。あぶねーあぶねー。


で、喉元過ぎれば暑さ忘れるっていうか、翌々週支店に入った時に僕は再び運命的な出会いをする。
って言ってもいつもそう思っちゃうんだけどね。
その週は件の女子大グループの忘年会が入ってて、10人位で来てた女性の中に
飛びきり綺麗でスタイルの良いおねえ系の人がいたんだ。

お店サイドの人間ていうのはこういう時に楽で、何かと話に割って入っても好感を得られるんだよね。

また上手い具合にその日は早上がりの日だったもんだから
「じゃあ、僕が車で送るよ」なんて言ってそのまま海へドライブに出かけた。
いやー寒かっただろ、うちで暖まって行きなよ。何か飲む? 
電気パチン。
後ろから抱きかかえ。
臆せず進めば簡単なもんだ、
綺麗系のお姉さん、いきなり体中の力が抜けて吐息が洩れた。
化粧の香りがプンとして本当に大人びた女性だ。

後から聞いてみたら浪人してたかなにかで一つ年上だった、なるほどね。
それで彼女には年上だっていう自負があるんだと思う。
僕をコントロールするかのようなプレーをするんだ。
「私のオナニー見てて」なんて言われたの初めてだったし。
目線はこっちに向けたままポーズを取ってね。
今ならちょっとやり過ぎかと思うけど、その時は新鮮だった。

あと最終的な昇りつめ方も凄かったな。
声は噛み殺すんだけど、白目を向いて気絶したように行っちゃう。
終わった後、声かけても動かなかったし。
この子の名前は祐子っていう。

なんだお前自慢話かよ!と思うでしょ。
ところがだねー、広い女子大の中で前述の陽子とこの祐子は同じゼミだったんだ。
後から分かったが彼女らの家も20m離れて無いの。
どっちかを迎えに行くと丸見えってわけ。
これでばれちゃって両方パーになればそれはそれで良いと思うんだけど、
これが何故か二人とも嫉妬に狂ってどっちも離れないんだ。
多分、互いに意地になっちゃてるんだね。

それで僕もよせば良いのに、毎晩とっかえひっかえ迎えに行っちゃうんだ。
後にも先にもティムポが痛くなるまで毎晩やり続けたのはこの時だけかな。
彼女達はお互いのこと分かってる筈なのに
「あの子はこういうところがあって、嫌な子なのよー」なんて寝物語に語る。

それだけならまあ良いんだけど、とうとうこれがちょっとやくざがかった店長弟の耳に入った。
なんのことはない、陽子が電話で告げ口したんだ。
年明けに二人揃って支店にやってきて、店長弟を呼び出してくれって言った。
呼び出された店長弟はカウンターに座り、その脇を陽子と祐子が固めた。
真中に座った店長弟はここで男を見せんとばかり女性陣には優しい笑顔。
なのに僕に対する表情は明らかに硬いんだ。

しばらくして「おう、はるおちょっと来い」ってカウンター奥のキッチンに連れて行かれたさ。
「このクソ忙しい時期じゃなかったら、す巻きにして川に放り込むぞ!このボンクラが!」
なんてカウンターに届くような大声で言われてさ。
「わっかりましたー。どっちとも別れますわ」って店長弟に詫び入れて、
すごすごカウンターに戻ったら陽子も祐子もニヤニヤ笑ってた。

この時は女は怖いなって思ったね。
しかし、なにゆえに二人で結託するかなあ。



話の続きだけど、陽子ちゃんからは卒業後に1回手紙をもらったよ。
あの時はあたしもおかしかったからゴメンねって。
今は元気に働いてるけど、はるおはどうしてるの?って。
怖いと思ったけどやっぱり根は優しい娘だ。
今となっては良い思い出だよねえ。

あ、そう言えば祐子からも卒業前に電話を貰ったっけ。
「あの時のことはあたしの人生の中で一番の恥だった!」ってさ。
わざわざ卒業前に…

 
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2005/10/19

とんびにあぶらげ



僕だけが鬼畜な訳じゃないさ。色んな奴がいたよ、あの時代にはね・・・

ああ、久々に文章を書く気になった。
というのも昨晩久々に大学時代の先輩、新部(にいべ)さんに会ったからだ。
今やすっかり家庭人になり嬉しそうに子供を自慢する新部さんも昔はまごうことなき鬼畜だった。
すっかり丸くなちゃって似合わない眼鏡と共に生きてるんだね、新部さん。
彼がいきいきと青春時代を謳歌した証しとして彼の逸話を勝手にここに書きとめておこう。


そう、新部さんと初めて会ったのはBar BUBBLEだった。
僕がバイトに入った時点で4回生2年だった新部さんは、店長の信頼も厚く既に店のチーフ格を務めていたさ。
勿論、バイトやってる間にも彼の逸話は沢山あるんだけど、ここでは割愛して彼の卒業後の話しにしよう
。彼は最終的に僕より一年だけ早く卒業した。
新部さん一体何年大学に行ったんだっけ?まあいいや。
新部さんの就職先は隣街にある建材系企業の本社だった。
業界では名が通ってる割に大卒の少ない上場会社だ。
金曜や土曜になると新部さんはBUBBLEに立ち寄り「俺、結構期待されてんだぜ」なんて息巻いてた。
そう新部さんは卒業後もよく店に顔を出してたんだよ。


その年の7月、新部さんはノリにのってた。
一週目、最近よく顔を見るなあと思い始めたくらいの女子大生が、金曜の夜カウンターに一人座って飲んでた。
やっと常連さんになりかけたっかなって感じのなかなか良い娘だった。
そこへ新部さんがやって来た。
いつものにこやかな顔に軽快なトーク。
たいしたもんだねえ。その晩、彼は彼女をお持ち帰りした。
そして彼女はそれっきり店に現れなくなった…


ニ週目の金曜日、新部さんに誘われて僕は飲みに出てた。
そしてBUBBLEに流れて行くと二人組の女の子がカウンターで飲んでたんだ。
二人組みとなれば相場は決まってる、そう可愛い子と可愛く無い子。
新部さんは僕からホテル代をせびると、あっさり可愛い子をお持ち帰りした。
そして残されたのは可愛く無い子…
僕は無視してバイト連中と話に興じてたんだけど、その可愛く無い子が帰らない、帰らない、
いつまで経っても帰らない。そしてとうとう閉店時間が来た。
可愛く無い子は可愛い子のところに泊まるつもりで来たので今日は鍵を持って無いという。
「はるお、お前がケツ持て」なんでか店長に叱られついでに彼女らの飲み代まで払わされた。
しょうがないから可愛く無い子をうちに泊めたよ。
「絶対に変なことしないで下さい!」なんて睨まれながらね、やれやれ。
勿論、その可愛く無い子は、翌朝ツヤツヤした顔でうちに来た新部さんに送らせたさ。


三週目、あれも金曜日だったと思う。
ここんとこ本当に常連さんになりつつあり、バイト仲間で飲みに行ったりカラオケなんかも一緒にいったりしてた
妹分みたいな可愛い看護婦さんが一人カウンターに来てた。
彼女もバイトみんなのお友達ってスタンスを取ってたし、決して口には出さなかったけど
多分その子は僕にほの字(*^^*)だったと思う。
可愛い妹には手を出さないタイプの僕は、毎回カウンターで接客しながら会話のみ楽しんでたんだ。
そこへ新部さんが来た!新部さんはしばらく状況を伺ってたが、やっぱりその子に食いついてきたよ。
そして店がたて込んできた隙にやっぱりお持ち帰りしたさ。


新部さんは翌日も店に現れ
「ホテルが空いてなかったんで、結局あの子んちに行ったんだけどさー。
結構、お金持ってて良いとこ住んでたよ。たまってたみたいで、プレーもすげーの…云々」
と自慢気に語った。正直、僕はかなりブルーだった。
あんたに食わせるくらいなら俺が食えば良かった。
勿論、その子はそれきり二度と店に顔を出さなくなったよ。


翌週「あれ?今日は女の子いねーじゃん」なんて言いながら浮かれた新部さんがやって来た。
その言葉とあまりに続く客減らしにとうとう店長が切れたんだ。
「新部、お前ふざけんなよ」
そりゃそうだ。
最後の子はバイト連中に限らず店長なんかとも一緒にお酒を飲みに行くような親しい間柄になってたし、
誰も手を出さない中立地帯いわばお店のアイドルってな感じだったもんな。
それを先輩ずらして来ては、ほいほいお持ち帰りーの二度とその子は来ませんのじゃ、商売もあがったりだ。
勿論着いて行く女の子も悪いんだし新部さんだけを責める訳にはいかないけど、
ちょっと古巣で暴れ過ぎだろ。
これで反省してくれれば良いんだけど…



8月に入ってまた何も無かったかのように新部さんはやって来た。
「はるお、俺が合コンセッティングしたから皆で楽しもうぜ!」
話を聞くとこの前の罪滅ぼしに商社のおねえ様達との合コンを決めてきたらしい。
年上かあ、新部さん、そいつはちょっと良いっすねえ。
8月の第二週僕らはバリっときめてオープンキッチンのイタ飯屋に集合した。
よくわかんねー高そうなワインにピザにパスタに子羊のなんとかに、
兎に角なんやらかんやらがテーブルに並び、
そのテーブルの向こうはボディコンのお姐様達が座ってた。

勿論、僕ら学生バイトは大盛りあがりだったさ。
そしてその合コンが佳境にすら入らないうちに、新部さんは一番綺麗なお姉さんと消えてた…
社会人ならせめて金払って行けよ、ヲイ!

新部さんフォーエバー 

 
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2005/10/18

僕の車



男なら車にいれあげる時期ってあるだろ?翼をもらったような気分でね。こいつはそんな頃の話だ。

僕が初めて買った車は77年式のトレノだった。
19の夏、プールの監視員のバイトで貯めた15万円で叔父貴から譲り受けたんだ。
こいつは当時でも随分な年式落ちで、排ガス規制直後の製造だけにエンジンはボロボロ。
ハンドルやクラッチ、ブレーキ、アクセルさえも異常に重く、走らない曲がらない止まらない。
挙句のはては燃費も最悪ときて、全くとるとこが無いような車だった。

でもボロかろうが古かろうが金食い虫だろうが若造にはやっぱり2ドアが憧れさ。
銀色のボディ、ロングノーズに丸ニ灯。
なでるようにさするように固形ワックスで磨いたもんさ。
 

デビュー記念ってことで友人の車とつるんでいきなり遠出した。
季節は秋、隣県の観光地まで往復300Kmの旅だ。勿論、助手席にはキャピキャピのお姉ちゃんを乗せてね。
奴の車はおじさんが乗るようなセダン。俺のは曲がりなりにもスポーツカーだぜ!
「いいね、はるお君。恰好いいね」なんて言われてごきげんさ~。
観光地でも車をバックに写真なんか撮ったりして男女4人楽しく過ごして、さて帰ろう。
ドゥーン、イグニッション一発エンジンに火を入れて出発。
あれ? あれ、あれ、あれー?
セコにギアが入らないよー。
夕陽が迫る山奥の観光地、刺すようなおねえちゃんの視線…

トホホ…君はあっちのおじ様車で帰って下さい。
その場でミッション直すお金なんざ持ってるはずもない僕は
150Kmの道のりをローのまま一人で帰りましたとさ。
なーに気にすんなよ。
それでもいかすぜ!
俺のスポーツカー。



もちろんそんなのちっとも気にしないさ。
ミッションもすぐに直ったしね。
もちろんそれからも大事に大事に乗ってたんだけど、やっと運転に慣れた頃に
駅前のロータリーで助手席のドアをぶつけたんだ。
なんてーこった!あんなところにポールがあるなんて…
そりゃ「おお、あの子いいねえ」なんて言いながらよそ見して運転してた僕も悪いんだけどさ。

泣く泣くその足で板金屋に車をもって行ったよ。
そしたらとんでもなく高い見積りを言いやがるんだ。
しょうがないから近所の駐車場に持って行ってドアの内張りを自分でひっぺがして足で蹴り出したよ。
後にも先にも車の内装ひっぺがしたなんてのはこの時だけだな。
外の傷はリペアペイントしてコンパウンドで磨いたね。
多少のでこぼこは残ったけど、なーにこれが風格ってもんさ。
やっぱいかすぜ、
俺のスポーツカー!



大学前の道に路駐して車の中からナンパしてた。
結構そういうの日常だったし。
あれは学祭の日だったかな。
人通りも結構多かったし、学祭帰りの車で道も混んでた。
声かけては通り過ぎられるの繰り返しをやってると、車に軽いショックを感じたんだ。
ほんのちょこっとだよ、くしゃんってな程度のね。
そしたら道歩いてた連中が一斉に僕を見るんだ。
いや正確には僕でなく車のやや後方…
バックミラーを見ると…
なんか車の影に違和感…

ぐわっ!おかま掘られてる。
降りて見たらバンパーがひん曲がってテールランプのカバーが割れてた。
てめー!と思って相手の車を覗くとぶつけたのはおねえちゃんだった。
ちじこまっちゃって車の中で頭を下げてる。
怖くて降りて来れないみたいだ。
うーん、しょうがねーな。
そんじゃ直してくれればなんにも言わないよ。
1週間後、お詫びのお菓子と一緒に綺麗に板金された僕の車が帰って来た。
微妙に真っ直ぐ走らなくなった気がしたけどそれも愛嬌か。




シティバンドって知ってるかい。
トラック野郎がやってる簡易無線とか今だとスキーなんかの時に使ったりするよね。
平たく言えば高出力のトランシーバだ。
当時はこいつが大流行りでCBのアンテナ立ててるのが一種のステータスだった。
流行りものに目がない僕は御多分に漏れず仲間とチームを組んでCBで遊んでたよ。
「チェックー、QRですかー?再度チェック。管なき模様にてお借りいたしますー」ってな感じでね。

ある晩、街を転がしてて港に着くと狭っくるしい物影に一台のクラウンが止まってた。
で、これがどう見ても怪しい揺れかたをしてるわけ。
オモシロ過ぎるんでCBで連絡を取ると4台ほどにつながったんだ。
みな暇だったんだろうねー、揃いも揃って港にやって来たわけよ。
倉庫の裏に車を止めてこっそり怪しい車に近づいて…
せーので中を覗いた。
でもシールドが張ってあって全然見えないの。
そしたらドアがバーンと開いて
「なんじゃわりゃー!」ってパンチのおじ様が飛び出てきたw

ぎゃー!って笑いながら走って逃げて、それぞれが車に飛びのって街に向かってたんだけど、
港の出口でパンチのおじ様の車に追い着かれちゃった。
とんでもねー勢いで飛ばして来てたもんなあ、おっさん。
こえー、俺あっち行くからお前あっち行け!って互いに指示出し合って逃げる、逃げる。
「今誰が追いかけられてんのー」とか「893号、只今本町爆走中」とか実況付きのカーチェイス。
CBは届く範囲が狭いから誰にもつながらなくなると寂しくてねー。
あえてこっちから近づいてみたりして。
最終的にみな逃げ切ったんだけどさ。
今でもあんな面白いことはなかったって話すことあるよ。




あれは確か冬だったなあ。
車でナンパした子と夜の山に行ったんだ。
家に連れ込むには遠かったしホテルに行くお金も持ってなかったから、
正直なところ山でカーセックスに持ち込めば良いやってな考え。
いやー恥ずかしいくらいに若かったね。
その山の頂上に展望台があることは知ってたんだけど、
坂の途中で夜景が充分に綺麗に見える駐車場を見つけたんだ。
車の通りも少ないしここで良いかなと、駐車場に車を入れギアをニュートラルに戻して
サイドブレーキを引いた。
夜景を見ながら雰囲気を作るなんてお手のものさ。

そして僕は目的の態勢に持ち込む。
助手席のシートを倒して彼女のパンティを剥ぎ取り、大事なところに指を這わせた。
彼女から吐息が漏れる。
今ならカーセックスでクンニなんてしないだろうけど、若い時はやっぱ勢いがあったんだなあ。
僕は助手席の狭い足元に入り込み、彼女のスカートを捲り上げて足を高だかと広げた。
とその時、車がゆれ始めた。
何だか分からないがこれは危ない!
僕は助手席に横たわる彼女を守るべく即座に覆い被さった。
彼女は恐怖に引き攣り何かをうわ言を言っているが、大丈夫!
「きっと地震だよ」と彼女を優しく抱きしめた。
だが、その途端に僕の耳にグシャという音が飛び込んで来る。
あの揺れも収まった。
一体なんなんだ?と顔を上げフロントに振り向くと、
僕らの息で曇ったガラスの向こう側に
真っ白なガードレールが一本、スーっと伸びていた…

平らだと思ってた駐車場は実は緩やかな傾斜を持っていたんだ。
そして僕が勢いよく彼女の足を開いた瞬間…腿がサイドブレーキにあたって落ちてしまったってわけ。
「あたしブレーキ、ブレーキって言ったのに」
彼女が申し訳なさそうに言った。
自慢の丸目が一つ潰れて修理代が30万さ。
こいつは親から借りたけど言い訳が苦しかったよなあ。
まあ今思うと死ななくて良かったよ。
ガードレールさまさまだね。




こいつに乗ってる間に一時期年上の女性と付き合ってたことがあるんだ。
これが美人でスタイルもグー。
はじめは性格も良いなと思って付き合い始めたんだけど、
その内にかなり嫉妬深いタイプだってことが分かってきた。
この頃の僕ときたらなんでもかんでも手を出すし一人に縛られるってのが兎に角苦手だった。
それでもうこの人とは終わりだなあなんて考えてた。
そんな僕らにとって非常に険悪な時期、夜中に彼女がやって来た。
僕はその日、別の子を部屋に連れ込んでたもんで
「居るんでしょ!」ドンドン!なんてドアをノックされても開けられる訳ないよね。
ドアのノックはしばらく続いたんだけど放っておいたら彼女は帰って行った。
「いやー怖かったねー」なんて言って別の子はあっさり頂いちゃったんだけど、
翌朝その子を送ろうと階段を降り行くと、
なんか僕の車が朝陽にきらめいてるわけさ。

なんだよー俺の車は朝露にきらめくってかー!
って近づいて行くとなんだか様子がおかしい。
実はきらめいてたのは粒上のガラスだった。
前に回ると『げーっ!』フロントガラスにポッカリ穴があいてる。
そこからボンネット上にギーッと擦り傷が付いて、車の前には…
ブロックが落ちてた。
「あ!?あいつか」確証はないがすぐにピーンと来たさ。
いくらなんでもブロック投げつけるのはヤリ過ぎだろうよ。
別の子には電車で帰ってもらい僕は警察を呼んだ。
やってきた警官はおざなりな検証をしてから「なんか盗られたものないですか」と聞いて来た。
何も盗られたものはなかった。
ふーんというような間の後「なんか恨まれるようなことある?」と聞かれた。
「ありません」苦しいところだが確証もないし彼女のことは言えねー。
そしたら「あそう、一応預かるけどね。多分犯人見つからないよー」って言われたさ。
何も盗られてないとレンガの指紋なんかとってくれないんだ。
その時、警察は万能じゃないって思ったね。

そんなあてにならない警官が帰ってから、即座に"馴染みの"工場のおっさんに電話を入れた。
取りあえず直さなきゃしようがないもの。
「はるおちゃんさ、レッカー出すと高いよー」
「でもフロント見えないから走れないっすよ」
「あーそれね。スパナかなんかで内側から全部割りなよ」
「はあ?」
「工場持ってく途中って言えばフロントガラスくらい要らないから」
ものすごく大らかな人だ。
本当かよーと思いながら全部割って工場まで走ったよ。
風がバンバン入ってきてゴーカートみたいなの。
割り残しのガラスの粒が顔にぽちぽち当たってね。
こいつはすげー経験だった。
修理代は15万くらいだったかな。
女性と別れる為の代金としては今のところ最高額だ…




あっちで擦りこっちでぶつかり、殆どつぎはぎだらけの僕の車。
他人から見ればアホかという様な車だけど、僕には愛着があったんだ。
見た目があんまりひどいんで親から車を買い替えるか?って話もあったんだけど、
僕は何度か車検を通して結局大学生活の殆どをこいつと一緒に過ごした。
でも別れってのはあっけなくやってくるもんさ。

僕は就職の時にこいつを実家に置いて地方都市に出たんだ。
当面の安月給じゃ駐車場代やらガソリン代ももったいないし、
一応都市って名が付くんだから交通機関は機能してるだろうって考えたから。
必要なら夏にでも取りに帰れば良いやってな感じ。
そしてやっぱり車は要るなあと考え始めた6月頭、一本の電話がかかってきた。
「はるお、俺の車の下取りにお前のボロ出したぞ。要るんならそっちで買えよ。」
親父からだった…
ボロか。俺以外の人の目にゃそうとしか映んないよなあ。
はっはっはー、さよならの感傷に浸る間もないとは。
あっけなさ過ぎて言葉もねーや。




・・・僕が初めて買った車は77年式のおんぼろトレノだった。
19の夏にバイトで貯めた15万円で叔父貴から譲り受けたんだ。
銀色のボディ、ロングノーズに丸ニ灯。
そりゃもう嬉しくてさ、なでるようにさするように語りかけながら磨いたよ。

ピッカピカに仕上げて夕陽に映えるリフトバック。
本当に素敵な車だった…
 

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2005/10/17

最後の夜



卒業って言葉を聞くと思い出す。本当に大人の女性でした。
僕は立派にはなれなかったけどね。


大学卒業を明後日に控えた日。
お世話になった女性達との別れは先週の内に済ませ、部屋の荷物は就職先の地方都市に送り、
親元にも卒業式の翌日に顔を出せば良いっていう状態になってた。
糸の切れた凧状態の僕は、僕の大学時代の唯一の根っことも言える"Bar BUBBLE"で最後の御奉公をしてた。
僕が卒業するって事で、これまでにもお世話になった方々が大勢集まってくれ、僕は良い気持ちで酔っ払っていた。
そんな時に久美子さんは店に現れた。
彼女は消防学校の事務職で前からの顔見知り、大抵は仲の良い御夫婦と連れだって3人で来るのが常だった。


ハッキリ言おう。

彼女はスタイル、美貌、センス、雰囲気、性格、どれを取っても素晴らしいの一言なんだ。
大抵の男は引いてしまうと思うけど、従業員の顔している僕は気軽に話かけることが出来る立場にある。
僕は早速カウンターの中から声をかけた。「あれ、今日はお一人なんですか?」
いつもの様に待ち合わせたのだけれども、彼女だけ早く到着したらしかった。

僕の為に集まってくれて、僕をほったらかしてドンチャン騒ぎをしている常連連中を一つところに追いやり、
僕はカウンター端の一番良い席を彼女にしつらえた。
「僕、明後日、卒業なんですよ。今日、久美子さんにお会い出来て良かった…」
酔っ払ってもいたし、何より僕は糸の切れたタコ助。
口からは幾らでも言葉が溢れてきた。

僕はカウンターべったりの接客で、彼女の待ち合わせの御夫婦が現れるわずか数分前に
今日の0時、ビル下の駐車場で彼女と待ち合わせる約束を得た。
久美子さんは2次会で御夫婦と別れた後、駐車場に来てくれると約束してくれた。
ところでこれって飲みに行こうという約束ではなかったように思う。
ってことはセックスしよう!みたいなことを直接言ったんだろうか。
未だによくそんな約束が出来たと思うのだが、実際のところは謎だ。

さて約束の0時が近づいた。
僕は引きとめる常連連中を尻目に一目散にエレベータに飛び乗り、地下の駐車場へ急いだ。
まだ早かったかなと思い駐車場内に目を凝らしていると、物陰から人が飛び出してきた。
わっと驚いたがその人影は誰あろう久美子さん本人だった。
彼女は酔っ払いに絡まれるのが嫌だったのでちょっと隠れていたと言い、
僕を脅かしてしまったことを詫びた。
そんなの全然気にならない僕は店外であなたと話が出来ることを本当に嬉しく思う、
来てくれてありがとうという意味のお礼を言った。


それからどういう展開になったのか実は良く覚えていないというのが正直なところだが、
僕らはタクシーに乗り繁華街から一番近いホテルの前に来ていた。
僕はホテルに入り久美子さんも後ろに従った。
週末だったので満室に近かったのだが、唯一20,000の部屋が空いていた。
就職祝もあったしなにせ酔っ払って勢いがついてたものだから僕は迷わずその部屋を選択した。
僕らはエレベータの中でも手をつなぎ、目を合わせ、まるで昔からの付き合いのように微笑んでいた。
3部屋、ジェットバス、ボディソニック、大画面のTV、庭、まあ設備なんてどうでも良いや。
予め空調も効き間接照明に照らされた部屋は心地よかった。
僕らはソファになだれ込んだ。


ソファに座り僕は久美子さんに軽くキスをした。
まだ夢だと言われてもおかしく無い状況だと思ってた。
久美子さんの頬が紅潮してる。
キス一つで反応をいちいち見てしまう僕。
今度は久美子さんの髪の触感を確かめながら顔を近づけ、ソフトからハードなキスに移った。
久美子さんも舌で答えてくる。
僕は久美子さんの上着を片手で処理すると、ブラウスの上から胸のあたりをやさしく包み込むように触った。
「あ…」吐息が洩れた。
久美子さんは既に体の力を抜き、目をつぶり全ての触感を受けいれようとしていた。
僕は上からその姿を眺めていた。
ブラウスのボタンを徐々に外しタイトスカートのジップを下げてブラウスを抜き取ろうとした時、
久美子さんが言った「お風呂に入らせて…」
そうだ、洋服に皺が出来るのも困るだろうし、隅々まで綺麗にしておく事はより深い喜びにもつながるだろう。
僕も賛成した。
これだけ暗いし二人しか居ないからここで脱いで見せて欲しいと僕が言うと、
久美子さんは「恥ずかしい」と小さく言ったが反対もしなかった。
パンティを取る時だけは流石に躊躇を見せたが、それでも久美子さんは僕の目の前で全てをさらけ出した。


思っていた通り久美子さんのスタイルは素晴らしく、
雰囲気から来る気品や気高さは全裸になっても少しも変わることはなかった。
「綺麗だー」僕は逃げ様とする久美子さんを捕らえ、その引き締まったお腹にキスをした。
僕がシャワーを浴びて上がってくると久美子さんはもうベッドルームに移りシーツの中に潜っていた。
僕もベッドに移り枕もとの間接照明を少しだけ明るくした。
「よく見たいから」「恥ずかしい」シーツから少しだけ顔を出してこちらを見ていた久美子さんは、
それだけ言うとまたシーツの中に消えていった。
彼女を追いかけ僕の腕もシーツの海をさまよう。
久美子さんの腕を捕らえると優しく背中から彼女を抱きしめた。
一方で僕自身はとっくに膨張してて、その熱い固まりが久美子さんのパンティを後ろから押していた。
僕の腕の中で不意に彼女が向きを変えた。
正面を向きあった僕らは再び強く抱き合い、互いの髪を掌でまさぐりながらの長いキス…
再び洩れる吐息…



久美子さんは僕が思っていたよりもずっと経験豊富な女性で、僕が出す要求には100%答えてくれた。
彼女の雰囲気と相反するその行為は強烈で、今でも間接照明に照らされた丸くて白いお尻と
そこに秘められたピンクの蜜壷、股間ごしに揺れる胸を思い出す。
僕は何度も何度も彼女をむさぼった。
これが終わるとお別れだと思ったから…

窓から陽が差し込んでる…

太陽が昇り、再び髪を整えスーツに戻った彼女はいつもの貴婦人のような姿を取り戻していた。
僕は名残惜しく手をつないでホテルを出たんだけど
すぐ傍でタクシーを拾えたもんだから、
結局僕らは言葉少なに別れた。


その翌日、僕はどうってことなく普通に卒業式を迎えた。
そして「お仕事頑張って、立派な男の人になってね」って彼女の最後の言葉を胸に
僕は慣れ親しんだこの土地を去ったんだ。
 
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2005/10/16

Q2昔話



アダルトはQ2の新規番号を取れなくなったらしい。
でもねこれが社会悪だって決め付けるのもどうかと思うんだよ。

 
そういやこの頃Q2が流行りだして、御多分に洩れず僕も随分遊んだ。
今みたいに援助とか言い出す馬鹿もいなかったし、
(今に比べればだけど)スッポカシも少なかったような気がする。
勿論、サクラは沢山いたろうけどね。

その中でも敏子は良い想い出として残っている。
年齢は僕より4つ下で20だった。
東北出身で高校でてから就職して2年目、
日頃は竹を割ったような性格でサバサバした姉御肌の、気持ちの良い娘だった。
そんな敏子とは休日のある日Q2で出会うことになる。



電話で彼女は「それじゃこれから会いに行くね」と言ってくれた。
実は敏子は隣の県に住んでいて、これから電車で1時間くらいかかるとのこと。
僕は自分の電話番号を伝え、駅についたら電話するように言っておいた。
そして電話を切ってから気付いたのだ。
彼女が到着する駅と僕の住んでる場所では市外局番が違う。
あらら、縁がなかったかと洗濯なんぞをしているところに電話がなった。
なんと、会話中に言った僕の住所をある程度覚えていて、
「市外局番違うじゃなーい、もー」と電話をよこして来たのだ。
スッポカシでなく実際に駅まで来たことにも驚いたが、記憶力が良いのにも舌を巻いた。
大体こんな時はすんごい人が来るのが定石なのだが……
怯えながら駅まで車を走らせる。
あの子かこの子か俺はいつでも逃げられるぜと目をやってると、
小柄な可愛い女性が駅の階段を降りてきて、僕の車を目指して歩いてきた。
「はるおさん?逢えないかと思った」
テレコミマニアの評価で行くと「特」
うーん、言い過ぎか。でも「上+」くらいはあるだろう。
こんなラッキーがあるから止められないというのはマニアの皆さんと一緒。


敏子は若いだけにSEXにも対しても旺盛だった。
何度か彼女の家にも泊まりに行ったが、そういう時は周囲に恥ずかしくないのかと思うほどの声を上げた。
聞くと僕のうちでは迷惑がかかるから、自分で意識して押さえているという。
んじゃ自分ちなら良いのかと思う反面、いじましさを感じた。


彼女と知り合って間も無い頃、彼女の家に泊まりに行き、
コンビニでなんか買ってこようと彼女を置いて車を出した。
彼女のアパートの周りは一方通行があったりで結構複雑だった上に、
僕は来る途中に見つけておいたコンビニの方向をどうやら間違えてしまったらしく、
再び彼女のアパートを見つけることが困難になってしまった。

携帯電話など無い時代である。
当面、適当に見つけたコンビニで飲み物を買い、彼女の家に電話すると誰も出なかった。
多分、こっちの方角だと思うんだけど、こりゃ困ったなーとタバコを吹かしていると、
自転車を漕いでガッーっと彼女がコンビニにやってきた。
「こっちに来てたんだー」と笑ったが、その後泣き出してしまった。
何か自分がしでかして僕が怒って帰ってしまったと思ったんだそうだ。


殆ど笑い話なのだが、思うに18歳で東北の田舎から出て来て2年目の彼女もかなり疲れていたんだと思う。
もしかしたらこの地方都市で僕以外に全てをさらけ出せる人間は居なかったのかもしれない。
その夜、僕はいつもより優しい気持ちになった。
敏子がいじましく、可愛らしかったからね。
彼女の声は相変わらず大きく、
うむむ…とは思ったけど。

 

その数年後、僕はある理由で田舎に戻ることになる。
その頃には敏子とは月に一度会うかどうかという付合いだったけど、
僕は最後に彼女に逢い転居先を告げておいた。
それから更に数年後、結婚しましたハガキが僕の田舎に届いた。
写真の彼女は幸せで一杯に満たされていてそれが僕には嬉しかった。
Q2で始まった付合いだったけど…始まりの形なんて関係無いと思う。
寂しい者同士が肩寄せ合い都市で生きて行く。

Q2がそんなことに役だった時もあったんだよ。

 
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2005/10/15

マイフレンド



なんて言っていいのか分からないのでノーコメント。
でも本当にいい子なんだよこの子は。

ある理由から僕は田舎に戻らなければならなくなった。
それで地方都市で勤めていた会社を退職し親の居る地元に帰ってきた。
新たに住んだ場所は親元から車で一時間、"Bar BUBBLE"までは20分、
新しく勤める会社まで10分の住宅街にあるマンションだった。
戻って最初の休日前夜に店に顔を出し店長に帰ってきたことを報告しておく。
その翌日、朝も早くから電話がなった。
今のところこの番号を知ってるのは、親、会社、BUBBLEの店長くらいのものだ。
ところが電話の主は思いもかけず女性だった。



その子は祥子といって、むかーし僕がまだ学生の頃に合コンをし何度かデートもした子だった。
なんでも昨日の夜、繁華街で僕にそっくりな人間を見て久々にBUBBLEに寄り、店長から話を聞いたのだと言う。
そっくりさんじゃない、そりゃ僕だ。声かければ良かったのにねーって展開からランチを一緒に取ることになった。
生憎と僕にはまだ足がなかったので、祥子にマンションの場所を説明し迎えに来てもらうことになった。
とても天気の良い日だったのでマンションのロータリーで陽にあたりながら待っていると、
赤い2BOXカーが僕の前に滑り込んできた。恰好つけてサングラスなんかしてるが確かに祥子だ。
「久しぶりー」この気安さが懐かしいね。
自分の街に帰ってきたんだなぁと実感する。


車にのって移動中に外を眺めてみる。
しばらく離れていたせいで街は少しだけ様変わりをしていた。
ランチは彼女のお奨めのイタリアレストランだった。値段も手ごろで味もそこそこ悪くはない。
車を出してない僕は昼間っからフルボトルを注文し、僕らはじっくり時間をかけて昼食を楽しんだ。
おしゃべり好きで相変わらずキャピキャピ娘の彼女は始終御機嫌で、
天気の良いのもあいまって僕らは本当に気持ちの良い時間を過ごしたんだ。
ただ少々飲み過ぎの僕は、この後ドライブに行こうという彼女の注文には応えられず帰って寝かせて頂戴と御願いした。
これからいくらでも時間はあるんだからね。



再び僕のマンションに着くと、彼女は部屋の中を見せて欲しいと言った。
うーん、まあいっけどね。
彼女は部屋に入ると一通り全ての部屋を見て回った。
色々キャピキャピ言ってるが僕は全てには答えられず、ベッドに横になりCDの片付けなんかをしていた。
その内に彼女も部屋にやって来てベッドサイドに腰をおろした。
「合コンやったでしょう。あの時、ホントははるさんに声かけてもらいたかったのね」
そう合コンの時、僕は全然別の子と話し込んでいたっけ。

あれ? この展開ってやっぱあれっすか。

試しに散らかったCDをサイドボードに片付け、腕を祥子の方に伸ばすと祥子は腕の中にごろんと転がり込んできた。
この娘、顔は超可愛いのだが背が低く、ちょっとぽっちゃりなものでこれまで食指が動かなかったのだ。
でも今日の僕は酔っている。
「俺、酔っ払いだし責任取らないかもよー」
「いーの」
次の言葉は唇でふさがれた。
知らない間に大人になったんだねー、祥子ちゃん。



ポンポンポーンと裸になって互いに全てを晒した。
うむむ、そうか。案の定というか祥子のスタイルは豆炭だった。
ぽっちゃりしてるんで胸も大きかったが、驚いたのはその胸の乳輪が異常に大きいことだった。
乳輪だって知らなきゃ火傷かと思うほど。
でもそんなことは決して口には出さない。
雰囲気を盛り上げ挿入する。

入ってまた驚く。

緩いという訳ではなく祥子のあそこには全く引っ掛かりがなかったのだ。
僕もそれなりに経験を積んできたがこれほど膣の内部に襞を感じない女性は初めてだった。
追い討ちをかけるように彼女の感じ方もうそ臭さかった。
そのままなんだか義務的にプレイは終了し、祥子は寝物語にここ最近の自分ついて語り始めた。



彼女はもてるということだ。それは嘘ではないだろう。
本当に祥子は可愛らしい顔をしているし、僕の知る限り性格も明るくいい子だ。
ただ、いざ彼氏彼女の関係となって付き合いを始めると、
大体数ヶ月で破綻してしまうのだと僕の腕の中で嘆いた。
僕にしてみれば理由は明らからだったけど、気付いてる訳無い彼女には何も言えなかった。



それから10年、彼女は未だに僕の友人だ。
勿論セックスはあれっきり。
でもね本当に長く付き合える良い娘なんだよ…せ、性格はね

 
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2005/10/14

スケッチブック



誰でも心の痛む思い出を抱えてると思う。
僕の場合はこんな感じ。


これも田舎に戻ってから一ヶ月以内の話だ。
新人歓迎会が終わって僕は夜遅くにBar BUBBLEに顔を出した。
その日は常連さんは一人もおらず、僕はカウンターの端でバイト君を相手に飲んでいたのだが、
その内、隣に座っていた色白で細みの綺麗な女性と仲良くなった。

話は大いに盛り上がり、お兄さん一体どこに住んでるのという話になったので、
僕はバイト君から紙をもらい、こう行ってこう行って、ここを曲がったところにある
結構綺麗なマンションだよと、図を書いて説明をした。

その子はしばらく不思議そうな顔をしていたが
「それって○○って言うんでしょ」とマンションの名前をずばり言い当ててきた。
これが知子との出逢いだった。
 

僕はそのマンションの3階に住んでいたが、知子は5階に住んでいるのだった。
なんだーということでその日は遠い道のりを一緒に歩いて帰り、
エレベータの前でおやすみーと別れた。

電話番号の交換はしたものの、
彼女とはずーとそのまま1年以上単なる友人だった。
ま、一つには彼女が飲み屋勤めで、若い身空でこんなマンションに入っているからには、
スポンサーが付いてるからだろうと僕が勘繰ったというのもある。



ある日曜日の夕方うちの電話が鳴った。
知子からだった。
今日は仕事が休みだし
ビデオを2本借りてきたので一緒に見ようという提案だった。
それ以前にもCDの貸し借りなんかはあったし、
いつものことだろうとウイスキー片手に5階の知子の部屋を訪れた。
彼女は手間暇かけたつまみとビール、
ビデオを用意して僕を待っていてくれた。

彼女はビデオを見る時はいつも電気を消すのと言って、照明を落とした。
また、ビデオが始まってからも態勢が固まらないのか、
ソファの僕の横に座っては、ベッドに移動し、
今度はソファの前にあぐらをかいて座りと、
始終落ち着かない様子だった。

僕はと言えば、そんな彼女には全くお構い無しだった。
彼女の料理は相当美味しく、
家庭料理に目が無い僕はそれに夢中だった。
また彼女が借りてきたビデオ「永遠に美しく」と「サボテンブラザーズ」も
僕の壷にすっかりはまり、僕はビデオ鑑賞会を存分に堪能したのだった。



「永遠に美しく」のエンディングが流れ始めた頃、時間は11時を少し回っていた。
僕は「いやー、遅くまでゴメンね。料理も美味しかったし、ありがとう。
お皿はキッチンで良いかい?」と裏の無い言葉を知子に投げかけた。
その時の知子はベッドの上で、枕を膝に抱え、
ぼんやりとエンドロールを眺めている状態だった。
照明を元の位置に戻し、お皿を運ぼうとテーブルに降り返った瞬間、
僕の足元に枕が飛んできた。


「あたしってそんなに魅力無い?」


この言葉は寝耳に水だった。
そうか、考えてみればおかしな行動だらけだ。
独身男性を部屋に招き入れ、
電気を消して、
一つ屋根の下。
彼女の行動は落ち着かず、
今じゃベッドにまで上がってるじゃないか。

殆どヤリチン野郎の僕だけど、
一旦相手が「友人」の範疇に入ってしまうと、
そういう目でしか見なくなるから、
例えると妹がそこらでゴロゴロしてる感じにしか思わないもんだ。
でも、それは言葉に出来ない彼女の精一杯のアピールだったって訳だ。

かなり驚いたのだが、事実彼女は魅力的な女性だったので、
僕はベッドに行くと
「そんなこと無いよ。じゃあお風呂に入ってから僕の部屋へおいで」
と軽くおでこにキスをした。

僕の部屋に呼んだのは、まだ見ぬパパが怖かったからだ。




日頃、お店のお客さんに対抗するためにガラッパチを気取ってる
知子の内面は繊細で感受性の強い娘だった。
女性の2面性については前にも触れたが、
御多分に洩れず知子もSEXには積極的な性格だった。
多分に相手に気持ちが入り込み易い繊細な子は、
その相手を喜ばせる意味でもSEXに積極的になる傾向があるのかも知れない。
もしくは全くその逆で、
SEXでのみ自分を開放しているという考えも外れてはいないだろう。
いずれにしても知子のSEXは濃厚だった。


若さゆえか舌技は30分以上続き僕をうならせた。
嫌いだったら口でなんか出来ないのよと
僕のそそり立つものを頬にこすりつけ、
こちらを睨んだ時には、
舌技以上の喜びを感じた。

挿入して「あなたのはどうしてこんなに気持ち良いの…」
と言われた時には、誰と比べてんだよと突っ込みたくなったが、
奇しくも知子が言うように僕らの性器の相性は抜群だった。

経験上、回数を重ねる度に相性が出来あがって行くことを僕は知っているが、
知子との場合は初めからピッタリと合わさっていた。
彼女の勢いに翻弄され、僕はすっかり腑抜けのでく人形のようだった。

そして彼女は大量の愛液を吹きあげ、真っ白な世界を漂うのが日課となっていった。




知子が寝物語に話してくれたことによれば、
彼女のお父さんは割と大きな会社の経営者で、
このマンションは本当のお父さんが買ってくれたとのこと。
また、彼女は歯科衛生士の免許を持っていて、
親には歯医者に勤めていると嘘をついているということ。
だから僕が考えているようなパパはいないよということだった。
そうして僕らは普通に付き合っていくようになった。



彼女は水彩画が得意で、週末には二人で小旅行に行き、
そこで描いた絵はスケッチブックに徐々に溜まって行った。
僕も絵心が無かった訳じゃないが彼女の腕には到底及ばず、
たまに一枚もらって隣で絵の具をこねくり回したりしようものなら、
通りがかりの人から失笑を買うのが関の山だった。
僕はあきらめ、画用紙を丸めるか破り捨てようとするのだが、
その度に知子は通行人に悪態をつき、
僕の絵の良いところを無理矢理に見つけ出しては、
すごいよ、絶対才能あるもんと勇気付け、
だからもう一回一緒に描こう?と
猫みたいに体を擦りつけておねだりをした。


互いに一人暮しの気楽さも堪能し、会いたい時にはいつでも会える。
僕らは本当に楽しい時間を共有できてたと思う。
でも僕の知らないところで、別れは着実に近づいていたんだ…



ある日のこと、知子が泣きながら僕の部屋にやって来た。
来月から僕らは会えなくなるという。
理由を聞いた。
知子が良いとこのお嬢さんだという話はどうやら本当だったようで、
半年後にお見合いをするという。
相手は父親の選んだ人で、商取引のある会社の僕ちゃんなんだそうだ。
その為に、このマンションを引き払い、
父親の会社に入り、
実家から通うということらしい。

僕は憤慨した。

今時、政略結婚なんかクソ食らえだ。
知子争奪には僕だって立ち上がる権利がある。
クソ親父をぎゃふんと言わせてやるさ。

だが僕のその思いは他ならぬ知子によって封じられた。
知子の話によれば、このことは何年も前に決っていたとのことだった。
だが当時は知子も若く、父親も人生の経験をさせてからと、
一人暮し用にマンションを買い与え、自分で生活をさせていたということだった。


待てよ、
じゃあ、いよいよ結婚が差し迫り、
取り合えず手近な僕で最後のアバンチュールを楽しんだってことなのか?

口にこそ出さなかったが、頭の中に色々な考えが巡った。
楽しかった時間の全てが嘘っぱちに思え、冷静な判断を欠いた。
そんな風に利用された自分も情けなくて涙が出そうだった。
馬鹿な僕には彼女の立場や気持ちを分かってやれる余裕なんか全くなかったんだ。

「悪いけど帰ってくれるか…」

僕は混乱していて、その時はそれ以外に言葉がみつからなかった。




知子の引越しは春先だった。
僕は引っ越していく知子の姿を見たくなかったので
社内で薦められていた海外視察の空き枠に手を挙げ自ら参加することにした。
2週間弱の出張に疲れ帰ってくると部屋のポストに薄い包みが差し込まれている。
開けてみると僕らのスケッチブックだった。

何を今更。

僕は窓を開けて部屋に空気を入れてからベッドに腰かけ、それをパラパラめくってみた。
それには手紙もメッセージも添えられてなかったが、
旅先で破り捨てたはずの僕の絵がしわを伸ばしテープで修復されて日付順に綴じてあった。
画用紙を拾い集め、家に戻ってからこっそりとテープを張ってる知子の姿が目に浮かんだ。
いつか驚かせてやろうとニコニコしながらテープを張ってる姿だ・・・
僕は少しだけ泣いた。



 
そうして僕の手元には捨てられないスケッチブックと、
最後に見た知子の泣き顔だけが残ったんだ。


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