(´ー`)y-~~ 愛と官能の美学のShyさんから投稿を頂いた連載モノです。
なぜ俊介は現れたのか!?以下続きます。久しぶりに会うというのに、すっぴんのままなんて・・・
(少し早めに連絡をくれればいいのに)
私は大きく息を吸って、玄関ドアをノブを握った。
胸の鼓動が自分でも分かるほど、激しく脈を打ってる。
ドアを開けると、そこには懐かしい顔があった。
少し日に焼けたようだが、笑顔はあの時のままだ。
手にはラッピングをした大きな包みを持って立っている。
「イヴ、元気かい?マジで心配してたよ。ひとことぐらい言ってくれても良かったのに」
「そんなぁ~・・・。別れた人に行き先を言って旅立つ人なんていないわ~。でも嬉しいわ。よく来てくれたわね」
「イヴ・・・」
「なに?」
「相変わらずきれいだね」
「もう!急に来るから、化粧をする暇がなかったじゃないの~。ちょっと早めに電話をくれたらいいのに~」
「あぁ、そうだったね。ごめんね。でも・・・」
「でも?でもなあに?」
「君は化粧をしなくても充分に美しいよ」
「う、もう!口だけは上手いんだからぁ~」
「いや、お世辞じゃないよ」
「そうなんだ。嬉しい・・・」
「あの」
「なに?」
「あの、部屋に入れてくれない?立ち話もなんだし」
「あっ!ごめん!気が利かなくて。どうぞ、入って」
部屋の中央にあるソファに俊介を案内して、自分は向かい側に座った。
本当は真横に腰を掛けたかったけど、私から別れの言葉を切り出したことから、些かの遠慮が私の胸をよぎった。
彼は手に持っていたラッピングをした大きな包みを差し出した。
「あの、これを受け取ってくれないか?」
「え?なに・・・?」
「君へのプレゼントだ」
「どうして?どうして別れた女にプレゼントするの?」
「まあ、そんな硬いことは言わないでとにかく開けて」
ためらいはあったものの、そのまま返す訳にも行かず、ラッピングのリボンを解くことにした。
リボンがテーブルの上でパラリと解ける。
そして大きな箱の中の蓋を取った。
「ええ?これなに?卵?それもチョコレートでできた・・・」
どうしてチョコレートなんかくれるんだろう。
バレンタインデーでもなければホワイトデーでもない。
私は卵形のチョコレートを眺めながら首をかしげた。
彼は私をじっと見つめて、静かに語り始めた。
- 関連記事
-
>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。
みんなが読んでる話題の情報
- 女性の性欲発動スイッチSMS
- 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
- 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~
コメント