縄田佳世子は自分の可愛らしさを充分に自覚している女性だった。
佳世子は新潟の出身で、裕福な家庭の末っ子として生をうけた。
兄弟は年の離れた兄が二人、末の娘はそれこそ蝶よ花よと育てられた。
父は末っ子の佳世子をことの他可愛がると同時に異性との交際など絶対に許さなかった。
こうして高校までは厳格な父や兄に従って佳世子は門限を遵守していたが
地元を離れた東京の大学で弾けてしまった。
なにせ地元と違って都会は刺激がいっぱいだ。
見るもの触るものが全て新しく、そして美しく思えた。
色白で可愛らしい佳世子は、大学でもモテまくった。
本人がそれと気がつかないファンも相当数いたはずである。
そして佳世子の方言が目立たなくなり、洋服のセンスも都会に馴染んだ頃、
1年生の終わりに、アルバイト先の会社の社員と初体験を迎えた。
初めての経験をするまでは、佳世子はその男が大好きだった。
私はこの人と結婚するかもしれないとまで考えていた。
しかし、初体験後はその男に魅力を感じなくなっていったのである。
その後も何度か逢瀬を重ねたが、程なくして佳世子はその男と別れることになった。
互いに未練なく綺麗な別れ方だった。
佳世子自身がその時に気がついたわけではないのだが
なぜ初体験を終えたばかりで彼女は男に魅力を感じなくなったのだろうか。
その答えは、エッチが終わった途端に男が佳世子に餌を与えなくなったからだ。
女が体を許すまでは、男は女に大いに貢ぎ、誉め称え、ちやほやする。
穴があれば入れたい男としては極めて当然のことだ。
新潟時代には、佳世子の父や兄達、まわりの男子が常にちやほやしてくれた。
これは地元の身近な人間の無償の愛なのであるが
幼少の頃からそれが当然だと信じている佳世子には
セックスが終わった途端に不機嫌になったり
自分を誉めることもなくなる都会の男がよく分からなかった。
しかし一つの経験を終えた佳世子には清楚さ以外にも様々な魅力が加わった。
それは気易さだったり、話しやすさだったり、男に対する媚であったり
つまり生殖期の女として、当たり前に熟してきたのだった。
社会人の彼から離れた後は、大学やインカレサークル等で男子との交流が深まり
また友達とのパジャマトークから、佳世子は徐々に気がついていった。
体を与えるまでは、下僕であるかのように佳世子を誉め称えてくれる。
つまり男とはそういう生き物なのだと。
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