「開けよ」
作業着に身を包んだ玉田が独り言を呟いた。
玉田はトンカツ定食を平らげた後、木場駅から東西線に乗り込んだ。
玉田がつり革を持って立つと正面の男はすぐに席を立った。
空いた席にどっかりと座り、まわりを見渡すと
斜め前の女がうつらうつらと眠りかけている。その女は高目のヒールを履いているのだが
ヒールの踵を中心に膝が開いてしまっていた。
タイトスカートだが、だらしなく腰掛けているせいで
あとわずかに膝が開けばパンティが見えそうだった。
「もっと開けよ」
玉田は誰に語るわけでもなくそう言うと
腰を動かし座席に寝そべるような格好になった。
女のスカートの薄暗い隙間から極わずかに
白いパンティが見えたような気がした。
「いいじゃないかお前!」
玉田は周りの状況を全く考えることもできず
大きくもなっていない自分のペニスを
作業ズボンの上からさすっていた。
ちょなにアレ。マジきもいんですけどー。
うっそー。まじー? ワラけるー。
車輪とレールの軋み音しか聞こえない車内に若い女性の声が響いた。
声の主は車両の端に座ったきゃぴきゃぴのギャル達である。
「ああ!?」
玉田はその声の主を睨みつけようとして、はっ!と気がついた。
先ほどからの自分の行動が頭の中にうっすら蘇る。
何より自分の今の体勢は女性のパンティを盗み見ようとしていたのに間違いない。
向精神薬を飲み始めてから自分の性欲は減退していた。
イライラが口を突くことは自覚していたが、まさかこんなことまで。
なんだ。俺はもう完全にキチガイだ。
玉田は慌てて立ち上がると隣の車両に席を移した。
若い男達が総務の娘をやったのやらないので騒いでいたが玉田の耳には何も届かなかった。
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