健さん、約束どおり今日、飲み、ええですか。
おお、洋二。約束じゃけーの。
みんなと行かんでえかったんですか。
そりゃーええ。お前と約束じゃけーの。
じゃったらあれ、あそこ連れてってくださいや。ナンパの。
居酒屋か。
はい。
あそこはおもしろいけーの。ええど。
俺、面白い薬、手に入れましたから。
わりゃー。まだ悪いことしよるんか。
帰りの着替えに袖を通し終えて、健太が凄んだ。
洋二はどうにも手がつけられない悪餓鬼だった。
洋二の母親はどうにも打つ手がなく
なんとか更正させてくれと健太の父を頼った。
健太の父はこれを快く引き受け
健太の下に洋二をつけて金丸組に出したのだった。
本職に近いガタイの良い面々に囲まれ
近頃は洋二もすっかり大人しくなっていた。
そんな荒くれどもを従える健太を尊敬もしていた。
いや、使わんでもええですけー。
なんかや。何もっちょるんか。
女に効くっちゅー媚薬です。
わっはっはー、お前そんなもん効くかいや(笑)
思い切り凄んでみたら、随分と可愛いネタが出てきたので健太は爆笑した。
本当は眠剤と興奮剤だったのだが
健太に怒られそうになったので洋二は話をごまかした。
川原さんておってでしょ。
おお、お前の2つ上の悪さん坊じゃろー。
はあ。先週おうてですねえ。買わされたんですよ。
なんぼでや。
一万円です。
あいつも相変わらず分からんことするのう。
ほんまですよ。
お前、昔みたいにがーんといかんのか。
や、そういうのはやめました。
馬鹿じゃのー。変なのは殴り飛ばせばええんぞ。
ええんですか。
当たり前じゃ。薬はいけんけーの。
健太はロッカーを閉めて出口に向かった。
洋二は後を追った。
お前、何時に来るんか。
6時半くらいになると思います。
よっしゃ分かった。まっちょるけーの。
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