2ntブログ
--/--/--

スポンサーサイト

2015/08/10

「わたし妊娠したよ。」「マジか。俺か。」考えられる中でも最悪な返答だった。



別れの言葉の先制攻撃は、上原梢から始まった。
まあ大抵の別れ話の場合、その攻撃権は口下手な男にはなく女にあると言って差し支えないのだが。
上原は遠慮なく言い放った。

わたし妊娠したよ。

いきなり、胃を鷲づかみにする様な圧倒的なボディブローが国広に叩き込まれた。
国広にカウンターを返す暇も与えない、結婚する気のない男にとってこれ以上にない破壊的な台詞だ。
その声は小さいが部屋の中に通る、燐としたものだった。
このような台詞に対する正解は、やったぜ! 二人で育てようぜ! 俺たちハッピーだな! 以外にはない。
それ以外の何を言っても男が悪くなるのが決定な台詞である。

マジか。俺か。

国広が答えた。これ大失敗である。考えられる中で最も最悪な選択だった。
これでもう女が泣いたら、男が悪いのが決定だ。
しかし、上原梢はしくしく泣くような選択はしなかった。

馬鹿じゃないの。健さん以外に誰がいるの。

整った顔で表情もなく怒られるのがこれほど怖いとは、国広は一気に金玉が縮みあがった。
しかし、びびりつつも考えたのが、そういうタイミングがあったのかということだった。
最近、ベッドを共にしたのは・・・

すまん。岡山か。
そうよ。私、ダメって言ったのに。

実は国広は岡山での一夜のことをよく覚えていない。
あの日は元部下の鈴木と2次会でかなり飲んだはずだ。
正に目の前にいる上原梢の処分についてある程度の目処が立って気持ちよく飲んだのだ。
そして千鳥足でホテルに帰着。
部屋に入ってぐーすかと寝入ったところに、上原梢からの電話を受けた。
それはなんとなく覚えている。

意識が朦朧とする中で、上原とセックスしたのかもしれない。
下から見上げる上原のいつものフェラチオを覚えているような気もする。
また朝は確かにパンツを脱いでいたし、横に上原が寝ていたのも間違いない。
手こきで起こされて、朝一セックスのお預けを食ったのも覚えている。
あの日か。

あの日、中で出したのか。
危ないって言ったけど、無理やり。
すまん。

鈍痛が胸を襲った。しかし子供を生むと言わせるわけにはいかない。
国広はすぐに決断をした。

降ろしてくれ。金は払う。
健さん、ひどい。

上原は泣き真似をした。泣いたのではない。泣き真似をしたのだ。
ここで泣くか泣かないかで、慰謝料の額が決まる。
泣かないわけにはいかない。

健さん、ひどいよ。今までのこと・・・どう思ってるの。
いや、すまん。でも育てられないだろう。
私、生むよ。生む。ダメなの?
ダメだよ。俺が結婚してるのは知ってるじゃないか。
別にいいもん。
ダメだって。
奥さんに私たちのこと認めて貰おうよ。


・・・


金をせびるには馬鹿になり切るに限る。
そんなこんなで上原梢は国広から500万円を引っ張り出すことになった。
国広にしてみれば自分が動かせる金のぎりぎりだったのだろう。
かなり渋ったが、断ることは叶わない金だった。
しかし、上原梢を丸め込み、今後の安定した生活を得るためには、500万円という金額は国広にとって大した額ではないのかもしれない。

あの人はあの人でまた儲ければいいじゃない。
上原はそう思った。

こうして、上原梢は国広健一と別れた。
自分の20代を捧げた代償が500万円というのが高かったのか安かったのかは分からない。
だが、自分と子供の生活もある。
上原にすれば500万円というのは大金だった。
会社をやめることもしない、しかし国広には文句を言わない。
表面上はこれまで通りの付き合い。
それが条件だった。



さて、次は20代の津田浩介の番である。
生活のための大金をせびるか、それとも一生を見てもらう結婚を迫るか。
見所のある若い子だし、あんまりいじめるのは可哀想かなあ。
上原はふわふわした頭で考えた。

ちなみに上原は、妊娠などしていない。

ふふふ。誰かに種をもらわないと嘘がばれるかなあ。
作りかけのエクセルファイルからふっと目を上げると、フロアの向こう側に津田浩介を見つけた。
井川遥に似た上原の唇の端が上がり、上原は頬だけで微笑んだ。
津田は同僚と話していたが、上原のその視線に気がつき表情を強張らせた。

あら。あの態度はどうかしら。ふふ。ふふふ。

>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。

みんなが読んでる話題の情報
  1. 女性の性欲発動スイッチSMS
  2. 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
  3. 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~


2015/07/13

【厳選】鳴海璃玖 25歳 宝飾店店員

可愛いお嬢ちゃん。バックから深く刺されてご満悦の顔も可愛い。


みなさん、初めまして。鳴海璃玖(なるみりく)と言います。今は、学生時代から憧れていた宝飾店に勤めています。


キラキラと輝く宝石やアクセサリーを見るたび心が潤って、女性でいてよかったなって思ったりします。


今日、ある1組のカップルがご来店されたんです。結婚指輪の相談でした。


2人の瞳は指輪に負けないくらい輝いていて…。幸せそうな姿を見られて私も接客しながら幸せな気分になったんですが…、




>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。

みんなが読んでる話題の情報
  1. 女性の性欲発動スイッチSMS
  2. 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
  3. 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~


続きを読む

2015/07/12

昨夜は高橋が所属する部署の新人歓迎会だった



5月の夜、高橋亮介は電車の座席に座り、腕を組んで目をつぶっていた。
高橋の家へと向かうその夜の東西線はたいした混みようでもなく、立つ人の影もまばらであった。

高橋は寝ていたわけでも、人からの目線を避けていたわけでもなく、ただ目を瞑り昨夜の思いも寄らない情事を詳細に反芻しながら、密かに股間を勃起させているのだった。
高橋のペニスははちきれんばかりに勃起し、トランクスの布を引っ張りあげていたが、誰かが特段に注目しない限りズボンの皺に紛れて、その怒張には気がつかないだろう。
そう思い高橋は安心して布に擦れる亀頭の感触を味わっていた。

(それにしてもいい女だった)

高橋は、昨夜嗅いだ前島詩織の髪の匂いを思い出そうとしていた。

・・・

昨夜は高橋が所属する部署の新人歓迎会だった。
高橋の勤め先は精密機器の商社で、業界の中では中堅クラスだが、ごく一部の特殊な機械の扱いには定評があり、業績は安定、子会社も多く抱える一流企業と言って差し支えのない会社だった。
高橋はその会社のもっとも大きな部署で一つの課を任されている課長だ。
本社に勤める同期の中で今時点、課長職にまでたどり着いているのは高橋だけなので、出世頭と言って良いだろう。
高橋は風貌も人当たりもよく、部下を使うのがうまい。社内では切れ者という評判も得ていた。
高橋にしてみれば、仕事を覚えたての頃についた上長とプロジェクトに恵まれただけで、周りが過大評価をしているだけだと感じることも多かったが、ともあれ期待を裏切るわけにはいかないと仕事にまい進する日々だった。

そんな中、昨日、ホテルのホールを貸しきって、部員全員参加の新人歓迎会が行われた。
新人と言っても本当の新卒あり、子会社からの出向社員ありで、とにかく4月から同じ部署で働き始めた者を歓迎しようという趣旨の大歓迎会だった。
高橋の課にも新卒男子1名と子会社から2名の出向社員が新たに充てられていた。
前島詩織は子会社から上がってきた二人の内の一人だった。
 
>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。

みんなが読んでる話題の情報
  1. 女性の性欲発動スイッチSMS
  2. 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
  3. 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~


2015/07/11

部下をエロイ目で見てはいけないと思ったが前島はあまりにセクシー過ぎた



高橋は部下をエロイ目で見てはいけないと心では分かっていたが、その気持ちを抑えるには前島はあまりにもセクシー過ぎた。
日に焼けた肌に切れ長の大きな目。よくテレビで西洋と東洋の血が混じった中央アジアの美人が紹介されるが、前島はそれに劣らないエキゾチックな顔立ちをしていた。
高橋の会社では外国人の登用も多いのだが、履歴書と彼女から直接聞いたところでは前島は生粋の日本人ということだった。
そして艶やかな長い髪。黒い髪が白いブラウスにまた映える。
そのブラウスに目をやると胸元がピーンと張り、前島の下着に隠された釣鐘型のたわわな乳を容易に想像させた。
白いブラウスは黒のタイトスカートへと収められ、いっそう細いウエストが強調される。
その細いウェストからくいっと上がった大きなお尻へと体のラインが続き、タイトスカートの先からは健康的なふくらはぎ、そこからぎゅっと絞り込んだアキレス腱へとなだらかな曲線が続いていく。
出るところは出て、引っ込むところは引っ込む。よくもまあこんな健康に育ったものだという肢体だった。
それだけなら健康的でエキゾチックな美人というところだが、前島の場合は歩き方も特徴的だった。
背筋を伸ばして胸を張り、ハイヒールのつま先を体の真ん中に一直線に置くモンローウォークのような歩き方をするため、前島が一歩歩くたびに大きなお尻が左右に揺れた。
それだけでなく、日ごろの前島の業務ぶりを見ていると、電話ひとつ取るにも腕や指の動きが滑らかで艶があり、話しをすればおっとりとしており、なにかにつけてセクシーさを感じさせる部分があった。
あまりにも艶めいた前島の動きに、高橋は「日本舞踊かなにか習ってるのか?」と聞いてみたことがあったのだが、その答えはエアロビクスとお花は小さい頃からやっていますというものだった。
まあ、とにもかくにもセクシーだから駄目ということはない。
高橋は前島のプライベートには立ち入らないようにしようと心に決めた。

>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。

みんなが読んでる話題の情報
  1. 女性の性欲発動スイッチSMS
  2. 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
  3. 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~


2015/07/10

昨夜の新人歓迎会では前島詩織は多くの男性に囲まれていた



ところで、会社の中でももっともハードワークと思われる高橋の課に配属された割には、前島は特段の経験も資格も持っていなかった。
経験豊富なもう一人の出向社員と並べて考えると、高橋は、前島を押し込んできた会社の意図がいまいち理解できないでいた。
出向社員ではあるし事務的な作業や課員の補助的な作業はてきぱきとこなしてくれるので問題はないと言えばないのだが、4月の着任以降、前島はなにか高橋の秘書的なポジションに落ち着いてしまっていた。

昨夜の新人歓迎会では前島詩織は多くの男性に囲まれていた。みな美人とお近づきになれるこのチャンスを逃がすまいと必死の様子だった。
課員が人に好かれるのは良いことだ。前島をフォローする必要のないことが分かった高橋は、他の課員に囲まれて談笑したり、大卒の新人を他の課に紹介したり、部長や他の課長と業務中には話せないような意見交換をして過ごした。

会場となったホールを離れてトイレにたったときに、たまたまエントランスで前島とすれ違ったので、高橋は声をかけた。

楽しんでるか。
はい。でも課長がいなくて寂しいです。
はっはっは。前島さん、飲みすぎだよ。
もう。嘘じゃないですよ。
そりゃ嬉しいなあ。
課長はお酒お強いんですね。
いや。気をつけてるんだよ。君も飲み過ぎないようにね。

(たしかそんな会話だったな)

高橋は電車の中で椅子に深く座りなおし、勃起したペニスの位置を微妙に直しながら、昨日のことを仔細に思い出そうとしていた。

(それで歓迎会が終わってから2次会に連れて行って欲しいってせがまれて・・・ああ、そうだ。)
 
>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。

みんなが読んでる話題の情報
  1. 女性の性欲発動スイッチSMS
  2. 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
  3. 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~


2015/07/09

課長、2次会に連れて行ってください。



上機嫌な部長の一本締めで新人歓迎会はお開きになった。
若い課員が新人達と2次会へ流れる中、中途半端な時間になった高橋は帰るかどうかを決めかねて、ホテルのロビーにたたずんでいた。
そこに柱の陰から前島詩織がひょっこり顔を出したのだった。

課長、2次会に連れて行ってください。
あれ、みんなと一緒じゃなかったのか。
課長と行きたいんです。
お、そうか。場所を聞くからちょっと待ってな。
いえ。課長と行きたいんです。
え、二人でってことかい?
はい。お願いできますか?

ほんのりと頬を赤く染め、大きな瞳で正面からじっと見つめられると、高橋も断りきれなかった。
そんな風に女性から言われたことは記憶の限り久しくなく、嬉しかったこともある。
もちろん、どーんと飛び出した白いブラウスに心が揺らいだことも断れなかった理由だ。

(バーでは何を話したかな)

それほどお酒を飲んだつもりはないのだが、不思議なことに高橋はバーでの会話をよく覚えていない。
バーでは前島が出向する前の、子会社での仕事のことを聞いていたような気がするのだが、その次に覚えているのは、飲みすぎましたという前島と手をつないで歩道を歩いているシーンだ。
前島は高橋の肩に頭を預け、妙になついていたように思う。
一方で高橋はひどくハイテンションになっており、その時、すでに勃起していたように記憶している。
そして、休みたいという前島の願いに安易に応えてしまった。
ホテルの部屋へと向かうエレベータの中では、前島が正面に立ち腰に手を回してきたので、髪の毛をまさぐりながらキスをしてしまった。
よく覚えていないのだが罪悪感は感じてなかったように思う。

(バイアグラでも盛られてたのかな?)

ドアを閉じると室内の灯りが自動点灯した。室内は微妙な薄明かりに調整されていた。
エアコンも作動を始めくぐもった空気が循環し始めたように感じた。
いったんソファに落ち着いたところで、シャワーを浴びてきますねと前島が浴室に消え、一人残された高橋はしばらくぼーっとしていたのだが、少し頭をすっきりさせようと冷蔵庫からエビアンを取り出して飲んだ。
とりあえず上着も脱いでハンガーにかけた。

>> どのストーリーでもあなたの琴線に触れたなら、1クリック応援をよろしくお願いします。

みんなが読んでる話題の情報
  1. 女性の性欲発動スイッチSMS
  2. 美人専用逆ナンパシークレッツ ~ たくさんの美人が向こうから勝手にあなたにすり寄ってくるこの魔法を知りたくはないのですか? ~
  3. 唯一無二の女になるための5stepのエッセンス~九州恋愛コンサルタント内野舞Presence~


アクセスランキング ブログパーツ