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2015/08/16

津田浩介は美人の先輩社員、上原梢のまんこを目の前にしていた。



津田浩介はビジネスホテルの一室で、美人の先輩社員、上原梢のまんこを目の前にしていた。
赤黒いぷっくりとしたまんこである。
小陰唇はよじれ上の方はくっついていたが、浩介が両膝を押して大きく足を広げさせたせいで、下側ではそのよじれが解け、赤い膣口を露わにしていた。
浩介は大きく舌を出して、べろーっと上原の割れ目沿いにまんこを舐めあげた。
浩介の行動は性急である。
上原の気が変わらない内に一刻も早く二人の間に逃げられない関係を作りたい。
そして今の一舐めで、互いに退けないところまで来たことを感じていた。

上原は体をびくっとさせ、同時にヒッと小さな声を上げた。
どうやら隣の部屋に響かないように声を抑えているらしい。とは言え、ベッドの壁の向こうは上原の部屋なのであるが。。。
浩介の一舐めで上原の小陰唇のよじれは解け、くぱーっと開いた。それは正に絵に書いたようなまんこの形になった。

ちなみに浩介は経産婦のまんこを見るのは初めてである。
大陰唇が大きく、黒さが目立っているようにも思うが、しかしそれが子供を産んだせいかどうかは分からなかった。
上原梢は元々毛が薄い上に刈り揃えているのだろうか、大陰唇の周りにはまったく毛が生えていなかった。
そのため色白のお腹の下に、ぐーっと開いた太ももの内側が広がり、真っ白な中にぽっかりと赤黒いまんじゅうが浮いているようにも見えるのだった。

浩介は首を少しひねって膣口の周りを丁寧に舐め始めた。
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぱと卑猥な音が部屋の中に響く。逃げたいのか嬉しいのか上原はたまに腰を浮かせた。

そして浩介は膣口に舌を差し込んだ。
あまり奥までは入らないが、上原の内腿に顎をつけ、できるだけ奥まで舌を差し込み、それを出し入れをした。
ん、ふん、はっ と途切れ途切れに上原の鼻息が聞こえる。
浩介が思うに、上原のまんこは無臭に近かい。香るのは石鹸の香りだけである。

まんこにも若い子のような青臭さはないんだなあ

と浩介は思った。

その後、浩介は申し訳程度にクリトリスをついばんだ。
上原の反応がそれほどでもなかったので、それじゃ挿入だと、浩介は速攻で立ち上がってパンツを脱いだ。
脱いだ浩介のパンツには我慢汁が付き、ぬるぬると光っていた。

浩介はM字に膝を立てたままの上原を上から見下ろし、互いに部屋着を着たままで、なんか失礼なセックスしてるよなー。などということを考えていた。

上原の膝を折って上に持って行き、自分のペニスを赤黒饅頭に押し付ける。亀頭に当たるぷっくらとした肉感がとても良かった。
ペニスの先を割れ目沿いに滑らせ、肉を割って膣口を探り当てると、行くよと一声掛けて、ぐいと押し込んでいく。
上原は目を瞑り、眉間に皺を寄せていた。
いきなりで痛いのか、ん、ん、と頬を上気させ耐えているその顔に、浩介は背中がゾクゾクッとした。

膣口が亀頭を飲み込み、ペニスがある程度の深さまで入ると、浩介は自分の部屋着の紐を解き裸になった。
上原の膝を抱えて、体をつぶさないように慎重に前に倒れこむ。
上原の足はかなり無理な角度になりまんこは突っ張っているはずなのだが、その中はぽってりと柔らかく、暖かく浩介の肉棒を包み込んでいるようだった。

(ゆるいのかな。でも気持ち良いや。やばいな。)

ずいぶん失礼なことを心に思いながら、浩介はゴムがないことを気にしだしていた。
ここまでセックス、挿入の成就にのめり込んできてしまったが、いざ挿入が完了したとなると、ちょっと冷静になる自分がいた。
真面目な浩介は、大学時代から社会人生活を通じて、これまでゴムなしのセックスをしたことがないのである。
「酒と女性は気をつけろ」という父親の教えをかたくなに守ってきたからだが、まったくもってその父親は正しい。
今日はあきらかに酒の飲みすぎで、浩介は日ごろの正常な思考から外れていた。

生で、会社の女性社員と、出張中にセックスしているのだから。

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2015/08/15

津田浩介はとうとう会社の美人の先輩、上原梢に挿入してしまった。



津田浩介はとうとう会社の美人の先輩、上原梢に挿入してしまった。
明らかに自分のほうがセックスに誘われたのだが、女は大抵の場合、自分が誘った体をとらない。
もちろん、能動的に差し込むのが男の方なのだから、どんな場合でも言い訳はできないわけだが。

先輩、入っちゃいました。
うん。入ってる。
ねえ。先輩じゃなくて梢って呼んで。
梢?
そう。だって雰囲気でないでしょ。
まあ。
今日だけでも。私も津田君じゃなく浩介って呼ぶから。
これ秘密ですよね。
秘密よ。

浩介は念を押したが、どうにも形勢不利と言うかあきらかに秘密ではない雰囲気にもっていかれそうだ。
しかし、浩介がここでやーめたとペニスを引き抜いたところで結果は同じなのである。
毒を食らわば皿までということで、浩介は最後まで楽しむことに決めた。

上原がブラが邪魔だというので、浩介は差し込んでいたペニスを抜いた。
上原はベッドから起き上がり、部屋着の紐を解くとそれを脱ぎ捨てた。
そして自ら背中に手を回し、純白でレースの入ったブラを外した。
おそらく先ほどのパンティと上下セットなのだろう。
上原がブラの紐から手を抜くと、大きなおっぱいが飛び出し、残念ながらボロンと垂れさがった。
大きさは素晴らしいが、これまで浩介が付き合ってきた若い子達ほどの張りがないのが分かる。
真っ白く大きな乳房には、やや黒ずんだ乳首が大きく飛び出していた。
子供に乳を与えたせいだろう。

(胸から責めなくて良かったかも)

浩介はまたもや失礼なことを考えていた。
そんなことを考えていると、浩介のペニスは芯を失い始めた。
先ほどまで固く天頂を向いていたペニスは、今やぶよぶよとした肉の塊に落ち着き、水平に近い角度まで下がっていた。

上原はベッドに横になると「浩介、おいでよ。」と甘えた口調で命令した。
浩介があきらめて上原の横に滑り込むと、上原は浩介に覆いかぶさってキスをした。
なにかちょっと立場が逆転した感じで腹立たしいが、間近で見る上原は、やはり井川遥を思わせる美人である。

上原は浩介の目をじっと覗き込んだまま、左手で浩介のペニスを握った。
そしてゆっくりと上下に擦りはじめた。
半立ちになったペニスではそう簡単にイキそうもないが、むしろ硬度を失った亀頭は敏感になっていた。
つい眉間に皺が寄り目が細くなって、う、んふ、ふぅと声が漏れてしまう。
上原はその表情に満足したのか、ペニスを握ったまま、頭を徐々に下ろし、浩介の乳首を舐め始めた。
う、ううと浩介が抑えきれない声を漏らすと、上原も小さな声で「ひもてぃいい?」と聞いてきた。
乳首を舐めることはやめないままだ。

気持ちいいです。
ちゃんと名前を呼んで。
梢。気持ち良いよ。
そう、嬉しい。

その答えを聞くと、上原の顔は浩介の股間まで降りていった。
足を広げさせ、浩介の股間に割って入った上原は、舌だけで浩介のペニスを舐めあげ始めた。
割と真面目な浩介は、初めての女性とセックスするときにはフェラチオをさせない。
最初のセックスでいきなりフェラさせるのはなにか申し訳ないような気がするからだ。
そんな浩介の思いを余所に、上原は嬉しそうに口をすぼめ、長いストロークを始めていた。

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2015/08/14

会社の美人の先輩のフェラチオは津田浩介の理解を超えていた。



会社の美人の先輩 上原梢のフェラチオというのは、津田浩介の理解の範疇を超えていた。
片手を竿に沿え、片手は玉袋を優しく転がしながら、つばを口いっぱいに溜め、じゅるじゅるじゅぽじゅぽとわざと大きな音を立てて亀頭から竿、竿から亀頭と顔を上下させている。
まるでAVそのものだ。
浩介の表情を伺おうと目を大きく見開いてこちらを見ているので、浩介からすると上原の口元がロバのように長く見える。

(顔は可愛いが、ビッチなんだな。)

そう考えると、上原にやられっぱなしで硬度を失っていた浩介のペニスに芯が戻ってきた。
カリの張りが増し、角度が戻ってきたのだ。
上原も流石にこの角度はつらいのか、「大きいね」と体を動かして69の態勢に持ち込もうとしたので、浩介は上原の頭をよしよしと制してこう言った。

梢。いいよ。お前に入りたい。

美人とするときは正常位に限る。浩介は体を入れ替えて上原を下にした。
その時、浩介はゴムのことを思い出した。

ゴムがないけど、外出しでいい?
大丈夫だと思う。

それで浩介は安心してことに及んだ。
上原にキスをし、いきり立ったペニスを膣口に添える。
もちろんゆっくりと挿入したが、驚いたことに上原は膣の入口も濡れたままで、難なく浩介を飲み込んだ。
途端にぽわぽわとした肉壁が浩介のペニスにまとわり付いた。
特にしまるという感じも、奥に突き当たる感じもないが、全体にぼわーと暖かい、いや熱いくらいの濡れた綿が包み込む感じだった。
浩介はもう一度、上原にキスをし、腰を振る前に体をかがめて上原の乳首をついばんだ。
下からおっぱいをもみくちゃにして、少し乱暴に乳首を噛む。
上原は体を反らせていい反応をした。
くくんと膣が締まった気がした。

(そうか。たまに乳首をつまんでやればいいんだな)

浩介が腰を振り始めると、上原の声が徐々に大きくなってきた。
途中で腰を止め、しーっと人差し指を唇の前に持っていくのだが、再び腰を振り始めるとまたもや声を出すのだった。
止めろというのは無理なのかもしれないが、ビジネスホテルでこの声はまずい。
上原が何度目かの声を上げようとしたとき、浩介はベッドの枕元に丸まっていた上原のパンティを口に突っ込んだ。
上原は驚いて目を開けた。
怯えたような悲しそうな目で浩介を見据えたが、浩介がしーっと口元に人差し指を立てると、頷いてまた目を瞑った。
うーとかふがっとかいった声は漏れるが、明らかなセックスの嬌声よりはマシだろう。
憂いのなくなった浩介は腰を振り、そしてたまに上原の乳首をつねってやった。
異様な状況に浩介のS気が出たのかもしれないが、この時にはもうかなりの強さでつねっていたはずだ。
その度に上原の腰は大きく跳ね、膣は浩介のペニスをくっくっと握った。
 
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2015/08/13

初めての中出し。浩介はどう対処していいのか分からなかったのだった。



従順でセックスに積極的な女は可愛い。
年上の女を腕の下に組み伏すのも、男にとっては憧れに近いものがある。それが美人の先輩社員ともなれば尚更だ。

浩介のペニスは痛いくらいに勃起し、上原梢の膨らんで熱くなった肉壁を掻き分け、掻き分け、いよいよ頂点に達しようとしていた。
浩介が深く腰のストロークを打つたびに、うっうっと声を漏らす上原梢の目の端にも涙が浮かんでいた。
上原の遠慮ない嬌声を押さえるために、先ほどパンティを口に突っ込んでやったのだが、さすがに呼吸が苦しくなっているのかもしれない。

(俺ももうそろそろだし、うっ、うう、最後くらいはパンティ取ってやろう。)

浩介は上原に体を預けて、正常位で互いの腕を体に巻きつけしっかり抱き合うと、最後のスパートをかけて高速のピストンに移った。
上原の腰が浮き、浩介の金玉が上原のアナル付近を打つ。
パンッパンッパンッパンッと体をぶつけ合う音が部屋に響いた。
ビジネスホテルのベッドも軋み、もはや周りの部屋にはセックスしていることがばれているに違いないが、異様な興奮に包まれた浩介の頭では正常な判断も難しかった。

ああああぁぁぁあっぁ、もうダメだ
もう1、2ストロークでっ射精してしまうぅぅう

痺れる頭の中でそう感じた浩介は、右手を素早く回し上原の口からパンティを外してやった。

さっと腰を引いてペニスを逃がし
上原の腹の上に思い切り精子をぶちまけようとしたその瞬間!
大きく息を吸った上原が足をピーンと伸ばし
あろうことかその足を浩介の腰にぎゅっと巻きつけた。


上半身は腕で、腰は足でがっちり押さつけえられ、逃げようのない大好きホールドが決まった。

浩介は、あっ、あぁっ、と思ったが玉の奥から繰り出された精液は止めようもなく、最も量の多い1発目が上原の膣の奥深くでぶっ放された。
浩介がいくら腰を引こうとも抱きしめる上原の力には及ばず、2発目、3発目と続く尿道の収縮で浩介の精子は上原の膣内へと送り込まれていった。
浩介が快感の頂点を越え、あっという間に後悔の念に落ち込み始めても、上原はまだ腕と足で浩介を抱きしめ、あっあっあっと小さく嗚咽しながら腰の痙攣を繰り返していた。




あ、また出てきた。


浴室から出てきてパンティを履いた上原が独り言を言った。
その上原の姿を見ているのだが、浩介は椅子に座り返事もせずにただどんよりとしている。
そんな浩介を気遣ってか、上原が声をかけた。
井川遥に似た美人な顔も、浩介の態度にうんざりとしたのか多少ゆがんでいた。

だからー、たぶん大丈夫な日だと思うよ。
大丈夫な日?
そう。そんなに当たるもんじゃないから。
そうは言っても。。。

男の快感は射精がピークだ。それを過ぎれば途端に賢者のように冷静になってしまう。しかも中出しをしたとなれば、この先の人生設計まで考えてしまう。

俺は、会社の先輩、美人ではあるがバツイチ子持ちに中出しをしてしまった。
しかも大量に出し切ったぞ。マジで子供ができる可能性がある。
だけど恋愛じゃあない。こんなもんはただの成り行きだ。
成り行きでバツイチ子持ちと結婚か?

これは浩介を凹ませるのに十分であった。

悪いようにはしないから。
秘密・・・ですか。
それは、最悪、秘密にはできないかもしれないけどさ。
はぁ・・・
あのさーそんなため息つかないでよ。
でも・・・

煮え切らない浩介に、上原は気分を害したようだった。

なんだか私が悪いみたい。だったら私帰るね!

最初に一人でホテルの部屋に居るのが怖いと言ったのは一体なんだったのだろうか。
上原はさっさと部屋着を身に着けるとスリッパを履いて部屋を出て行ってしまった。
実際、俺を誘ったのも、腰を離さなかったのもお前じゃないか。と浩介は閉まるドアを睨み付けた。
だが言えない。言えるはずもない。
それは男としては言ってはいけない台詞だった。

これからのことを考えると浩介は暗澹たる気持ちになった。
初めての中出し。
浩介はどう対処していいのか分からなかったのだった。
 
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2015/08/12

浮気相手から逃げ出すための手を画策する男



国広健一はかつて広島でソフトウェア業を営んでいた。
県の後押しもあって業務は拡張を続け、一時期は瀬戸内一帯で従業員200名以上を抱える大会社の社長であった。
それが本業のみに注力していれば良いものを、調子に乗って不動産や自動車販売などに手を染めてしまったことから転落が始まる。
おまけにその時期、国広は秘書の女性に手をつけ色事にうつつを抜かしていたために、経営に身が入らず会社はあっと言う間に傾いてしまった。
もっとも大きいのが不動産業の失敗で、その負債が本業を圧迫しまくっていた。
そんなところに救いの手を差し伸べてくれたのが、在京の独立系ソフトウェア会社である。

国広は間違いに気づいた。
全ての不動産と別会社を地元企業に売り払うので、残る負債について助けて欲しいとそのソフト会社へ泣きついたのだ。
国広も馬鹿ではない。正直なところ、新たに始めた事業などどうでもよく、やはり自分が手塩にかけて育てたソフトウェア会社、そしてその社員たちはなんとか守りたかったのだ。

在京独立系ソフトウェア会社にしても、ちょうど中国地方への進出を目指していたところがあり、ほぼ濡れ手に粟で商圏と社員が手に入るのであるからその流れで問題はなかった。
もちろん、東京から新たな社員は送り込む。その代わりに既存のソフト会社社員たちの地位と給料は保証することとなり、国広にも東京に開発部長という地位を用意した。
国広は自分の会社のバイアウトでごくわずかな金を得たが、この先の一生を暮らすにはまったく足りなかった。
そのため東京で部長という地位と給料を与えられるのであれば、これは喜んで行くしかなった。

身を投げ打って、会社は残した人物ということで、広島支社では今でも国広の人気は根強く残っている。
だから国広は中国地方の仕事にはなにかと顔を出し、みなに喜んで迎えてくれる広島支社に顔を出すを楽しみにしていた。
東京へは単身赴任のため、広島への出張のおりには妻子にも会える。
国広にとっての広島は今でも自分の砦だった。



さて、ここで話は岡山での説明会の打ち上げ後に戻る。
国広は居酒屋を後にすると、広島からやってきた営業の鈴木と2人でバーにしけ込んでいた。



社長、女性社員を受け入れるのは構いませんが、追い出せっていうのはちょっと。

鈴木は国広が広島で会社を経営していたときからの生え抜きである。
未だに当時の癖が抜けきらず、国広の顔を見るとつい社長、社長と呼んでしまう。
聞く人が聞けばおべんちゃらの太鼓持ちに過ぎないのだが、国広にしてみればこの「社長」という呼び名は懐かしく、嬉しく、鈴木は可愛い部下のままに思えた。

追い出すっていうか居辛くするとかだな。
今はコンプライアンスとか言われますから。
訴えられるっていうのか。
無理をするとそういうこともあります。
なんだよお前。俺の言うこと聞けないのか。
いやそういうわけではなく・・・
昔、お前を拾ってやった。覚えてるか。
はい。覚えてます。
一緒に馬鹿もいっぱいやった。
それも覚えてます。
じゃ、なんとかできるだろう。
うーん。

かなり無理な注文である。

それに広島のことなら俺がなんとかするよ。
会社はそうでしょうが、訴訟は別でしょう?
まあ、そうだなあ。
いったい、あの上原さんは何をしたんです?
うん、まあ、それは聞くな。

実は国広と上原梢はできている。というか国広の東京での現地妻が上原なのだ。
まったく国広の女好きというところだけは直らない。
国広と上原はこれまでうまいことやってきたのだが、最近、上原が妙に跳ね返り、扱いが難しくなってきた。
上原は30代前半のバツイチなので、そろそろ人生設計も真面目に考えなければならないのだろう。
それは分かる。しかし、国広にとって揉め事は困るのだ。会社員としても家庭人としても。
それで、自分の息のかかった広島支社に上原を飛ばし、そこで辞めさせてしまおうと画策しているわけである。
東京本社でこれをやれば目立つが、広島ならなんとかなるだろうというのが国広の目論見だった。

じゃあ、こういうのはどうです。
お、なんか良い案があるか。
今、上原さんが進めてるプロジェクトがあるでしょう。
おう。
あれを広島じゃなく島根と山口でプッシュする。
うーん。それで?
島根か山口か反応の良い方に押し込んで、私ら広島支社は手を貸さない。
島流しか。
まあ、言葉は悪いですが。コンプラ的にはセーフでしょう。
悪くないな。よし、それで行こう。

悪者2人はなかなかの案ができたと笑いあい、バーボンのロックで小さく祝杯を上げた。
上原の考えなどまるで無視である。
この国広にはどんな結末が待っているだろうか。
 
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2015/08/11

健さん、もう終わりだと思うの。 唐突に上原が言った。



上原梢は国広健一の東京マンションにやってきていた。
国広は東京での生活に、月島近くにある会社所有のマンションの一室を与えられて、単身生活を送っている。
部屋を与えられていると言っても、国広の給料から幾ばくかをこのマンションの支払いに当てられていると聞いたことがある。
高層階で運河を見下ろすこともできるモダンな造りの部屋だ。
上原の給料では一生かかってもここに住むことはできないだろう。

誰にも見られなかったろうなあ。
東京で、こんな夜中に知った人に会ったらそれこそビックリでしょ。
まあ、そりゃそうか。

男は浮気に対して細心の注意を払う。それは根が小心だからで、国広もご多聞に漏れずだった。
上原梢は先ほどやってきて、上着を脱いだ後、国広のために簡単なつまみを作り終えたところだった。

泊まれるのか? 少し飲むか?

国広が聞いた。

泊まろうと思えば泊まれるけど、飲むのはやめときます。
そうか。

国広は冷凍庫から氷を取り出しロックグラスに入れると、そこにバーボンを注ぎ、軽く口につけた。
黒い塗装のアイランドキッチン。間接照明に白い壁、銀の食器棚。琥珀色の液体が入ったグラス。
国広の姿”以外は”全てキマッて見える。

(なんでこんな男を好きだったんだろう?)

黒いソファに身を沈めながらキッチンに立つ国広を見やり、上原梢はこれまでに考えていたことを反芻した。

32歳。子供はいるけど私はまだやり直せる年。
この男は広島に妻子もあり、先々の人生も短い人。
私よりも確実に先に逝ってしまう人。
私が精神的に幼い頃にはなにか惹かれるものがあった。
力強く、強引で、傲慢で、でも憎めないところもあって。
それは事実。
だから後悔はしない。
でも、もう無理。
首の皺、お腹のたるみ、頬の沁み。
もう触られるのは、無理だわ。

薄暗い間接照明の黄色い灯りの下では時間がゆっくり流れているように感じる。
キッチンにいた国広が大股に歩いてやってきて、上原の向かいのソファに座った。
深々と座ったので、国広の大きなお腹が部屋着のハーフパンツの上に乗ってしまっている。
膝の下に見える細い足のすね毛ですら、今は憎悪の対象になってしまいそうだった。

一方、井川遥にも似た美人の上原が大きな目を見開いて自分を見ているものだから、国広は大きく勘違いをした。
今日は久々にいい関係に戻れるかもしれないと思い、半笑いを浮かべながら軽口をたたいた。

どうした。そんなに見つめて。
うん。。。健さん、もう終わりだと思うの。

唐突に上原が言った。健さんという呼称は、本来はベッドの上でしか使わない。
日ごろはプライベートでも部長と呼ぶのが通例だ。
なので国広は男と女の話だなと覚悟した。
もちろん良い気分ではない。
重苦しい雰囲気が部屋を支配した。

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