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2014/09/01

飲み会も中盤にさしかかる頃、ナンパ師がきたよー。



陽子から聞いた神戸の生活はあまり芳しいものではなかった。
知らない土地、言葉の壁、そして多分、旦那さんの借金。
愛子はいくつか言葉を選んで陽子を慰めはしたが
結婚ってそんなものなのかーと内心考えていた。

神戸で行われた陽子の結婚式には幼馴染として出席した。
それは愛子が短大を出たばかりの頃だった。
きらびやかな都会のホテルで素敵なキャンドルサービスがあり
食事も伊勢えびのムニエルなどが出てそれは豪華な挙式だった。
旦那さんの会社の人も旦那さんを誉めてたのになー。
分かんないもんだなーとつらつら考えていた。

陽子が2杯目の中ジョッキを飲み終え
結婚生活についてひとしきりの愚痴を言い終わった頃に
隣のテーブルに男性二人組が座った。

こんばんはー。おねーさん達、二人ですかー。

テーブルに着くなり背の低いほうの男が声をかけてきた。
二人ともがっちりとしたスポーツマン風で、陽に焼け
EXILEのお兄さんっぽく格好良かった。

同窓会を楽しむつもりだった愛子は
さして興味を示さなかったが、陽子は違った。

そーでーす。こんばんはー。

先ほどまで愚痴を言っていた陽子の暗い顔はどこかへ行き
やたらと男に愛想が良かった。
陽子が対応したので愛子はしようがなく頭だけこっくりと下げた。

良かったら一緒に飲みましょうよ。
お姉さん達の分も、俺らがもっちゃうからさ。

背の高いほうの男も優しく言葉をかけてきた。
見かけはガッチリ系だが二人とも調子良い感じだった。

ねえねえ。

愛子は陽子に話しかけ男達のテーブルの反対側で小声で話した。

ねー。どうするん?
えーわーね。折角じゃけ楽しもうや。
えー。同窓会じゃないん。
大丈夫っちゃ。適当に飲んで帰ろうや。

愛子はしぶしぶ了承した。

話し決まったー?
あたしら適当に飲んだら帰るよ?
ええよ。じゃったら机くっつけようや。
ええよ。
よっしゃ!お兄ちゃん注文、注文。お姉さんら何飲むん?
あたしメロンハイ、この子、ピーチハイ。
俺ら中ジョッキ。特急で宜しくー。
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