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2014/09/05

女友達との久しぶりの再会



あいこーお待たせー

尾道駅ターミナルの2階ラウンジから港を眺めていると
元気な声で長田陽子が現れた。

陽子ちゃん久しぶりー
愛子変わらんねえ
陽子ちゃんは大人っぽいよ

愛子は花柄のふわふわワンピース姿であったが
陽子はノースリーブの薄いグリーンのワンピースに
ベージュのニットを羽織り
コルクのヒールが付いたサンダル姿であった。

やっぱ都会に行くと変わるんじゃねー。
なんでー変わらんちゃー。これ普通じゃけー。

しばらくは格好のことなど他愛もない話できゃいきゃい騒いでいたが
どこかで落ち着いて話そうということになった。

ほいでどこ行く?
うん。地元じゃあれじゃけ福山行こうや。
福山ね。えーよぉ。

尾道から福山までは電車で40分程度である。
飲むところも限られる上、地元で顔を指す尾道に比べれば
多少都会で、少々羽目を外しても噂になることもない
愛子にとっても福山で飲むほうが気楽だった。
二人は切符を買って電車に乗り込んだ。

それで神戸はどうなん?
あーそれは後で話すけえ。
聞いちゃあいけんかった?
いけんことないけど。それよりあんたぁ。
なん?
東野君とどねーなっちょん。
あーそれ。それ話したかったんよ。
なんかあったん?
なごーなるけどええ?
ええいね。
それが聞いてーや。ひどいんちゃあ。

愛子は誠一郎が約束を破って3月末に帰って来なかったこと
そして最近では電話のやりとりが上手くいかない事などを
福山に向かう電車の中で陽子に語った。
じっくり話を聞いた陽子からすると
単に誠一郎の仕事が忙しいだけではないかと思われたが

あーそれは彼女できたんかもねー

と適当に話を合わせておいた。
そもそも女同士の会話に否定などいらないのである。
求めているであろう答えを返せば永遠に会話は続く。
その結果、電車内では一方的に愛子が喋り続けた。
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