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2014/08/21

ラブホでお目覚め。ちょっと無理やりはやめてよ。



ふと目が覚めると愛子は薄暗い部屋で横になっていた。
ふわふわした感触からはベッドの上なのだろう。

私の部屋?…じゃないな。

天井に丸い小さなスポットライトが点いていた。
しっかりしない頭から記憶を手繰ろうとしたとき
股間に違和感を感じた。

寝ぼけ眼のまま股間を見やると自分の白いブラが見えた。
ブラ越しに膝が立てられ、その間をうごめく頭が見えた。

あ、いや

と思ったが体がだるくて愛子は大きく動けなかった。
代わりに、ああ…と声が出た。

あ、ごめん。起きた?

洋二が股間を弄ることをやめ枕元に登ってきた。
洋二は服を着ていた。
愛子は無理をして首を起こし自分の股間を見やった。
花柄のワンピースは既に剥ぎ取られていたが
ブラとパンティは着けていた。
愛子は安堵からふうと枕に頭を落とした。
洋二は愛子の横に寝そべると大丈夫?と聞いてきた。

大丈夫っていうか、なんでここに居るんですか。
だって愛子ちゃん、起きなくて大変だったんだよ。
えー。ちょっと…分かりません。
居酒屋で飲んだじゃん。
はい。
で、そのあと4人でカラオケに行って。

行ったよ? 覚えてない?
なんとなく。
愛子ちゃん寝ちゃうし。陽子ちゃん消えちゃうし。
陽子ちゃん消えたんですか?
健さんとね。
ひどい
カラオケの時間来て放って帰れないしさ。
すみません
なんとか立たせてタクシーでね
すみま…え、でもなんで裸なんですか。
自分で脱いだじゃん。吐きそうって。
吐いたんですか。
いや吐いてないけど。着替え取りに行ったら寝てた。
え、でもさっき見てた
あーそれは見た。だいぶ時間あったからね(笑)

洋二が抱きついてきた。
愛子が胸を隠そうとするより早く腕が押さえられ、愛子の唇が奪われた。
銀紙を噛んだような煙草の臭いが愛子の鼻腔をついた。
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