待ち合わせですか?
いえ、え、、、。
恵理子が孝一からの問いに上手く答えられないでいると
孝一は再び自分のスマホに目線を送った。これこれという感じだ。
恵理子は思わずコクンとうなづいてしまった。
うん。そう。行きましょう。
え、あ、ちょっと本を直してきます。
恵理子は円形のソファから立ち上がり雑誌の棚に向かった。
ひゃーびっくりしたー。
ブランド店の店長って感じ?
あんな人でも出会い系やってるんだ。
好みなんで思わずうなづいちゃったけど、どうしよ。
雑誌を棚に戻し、ふーっと一呼吸おく。
まいっか。いざとなったら本当のこと言ってさよならで。
ナンパされたって思えば、全然いやじゃないし。
退屈しのぎもいいじゃん。
恵理子は看護師になって6年。
日々、生と死のはざ間で働いており恵理子はある意味冷めていた。
なんとかなる。そう思い元の場所に戻ると孝一が待っていた。
いい?
はい。
うん。じゃあ行きましょう。
孝一と並んで本屋を出る。
この人、今日セックスできると思ってるんだあ。
断ったら怒られるかなあと少しドキドキした。
恵理子は最近セックスをしていなかった。
だから流れによっては自分も今日セックスするかもしれない。
それもドキドキの原因だった。
ちょっと遠いけどと連れて行かれた駐車場にはBMWが止まっていた。
(うわー、大丈夫かなー、これ、乗っちゃって)
キュイとドアロックの解ける音がし
恵理子の迷いを見透かしているかのように孝一が言った。
どうぞ。乗って。
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