祐樹は入院から14日後に無事退院を迎えることができた。
あの強制排泄の日から、母親に叱られることもなく、他の看護師や職員も祐樹に普通に接してくれたので、寺島が誰かに言いつけたということはなかったのだろうと思う。
ただ寺島順子自身とは何の進展もなかった。
あの日以降、寺島が極めて事務的に接してきたからである。
祐樹は申し訳なく思ったし、できることなら謝りたいと思っていた。
それで退院の前の日の検診で寺島がやってきたときに、手紙をこっそりと渡した。
『よかったら退院後に電話下さい
090-xxxx-xxxx
野村祐樹 』
しかし電話はかかってこなかった。
退院後も耳の聞こえ方の検査のため週一の通院があったのだが、外来では寺島に会うことはできなかった。
そうこうしている内に季節は移り変わり祐樹は大学生の生活に戻っていった。
あの日のことは患者のためと割り切って付き合ってくれた、寺島の看護師としての職務だったのだと思うことにした。
ラッキーだったと思うことにしよう。
そうして寺島順子を忘れかけた4月、LINEの友達として突如、寺島順子が現れたのだった。
(ああ、この顔、寺島さんだよなー。)
そう思った祐樹は思い切ってLINEで話しかけてみることにした。
LINEに友達として上がってくるからには、少なくとも向こうは電話番号を登録していてくれるということだ。
だから話しかけるくらい大丈夫だろう、そう思った。
院内ではあれだけ事務的な寺島だったがLINEでは饒舌だった。
互いにあの日の強制排泄の話はしないまま、話はとんとん拍子に進み、そして今日、飲みに行こうということなったのだ。
(そこからすぐだもんなあ)
祐樹はチンポジを直しながら車窓の外を眺め、今日の出会いを思い出し始めた。。。
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