人を避けつつやっとの思いで自宅マンションに戻ると、弁当をレンジに突っ込み、すぐにテレビをつけた。
俺には試したいことがあったのだ。
テレビでは昼の情報番組をやっていた。中年の司会者の他におばさんや若いコメンテータも出ている。
昔はアイドルとして一世を風靡していた可愛らしいおばさんが画面に映し出されている。
俺はテレビの画面に映る女どもをじっと見つめた。
なるほど。
思った通りだ。
俺の陰茎はピクリとも反応しない。念のためにチャンネルを変えてみても同じだった。
実はさっきのコンビニで、店員がいないのを良いことにアダルト雑誌を手に取り、ぱらぱらとページをめくってグラビアに載る女を見つめてみたが、俺の陰茎はひとつも反応しなかったのだ。
ということは、俺の体は生身の女以外には反応しないということだ。
これは一つ収穫だな。
暖かくなった弁当をレンジから取り出し、俺はテレビを見ながらぽつりぽつりと食べ始めた。
頭はなにも働かない。今日は特段することもない。
そもそも何か考えようにも情報が少なすぎて何も思いつかないのだ。
ただ、なんとなくの不安だけが心をよぎる。
(そうだ。明日は検査だ。夜は飲めないし今のうちにビールでもやるか。)
俺は冷蔵庫から冷えたビールを取り出しコップに注いだ。
ぐいっと一気に煽る。
冷たい感触が喉を滑り落ちていく。
それはいつものことだが、日頃と違って妙に苦みが舌に残るような気がした。
妙に塩っ辛い焼肉としなびたピーマンをつまみに、二口目のビールを煽ったときに、ぐんと頭が重たくなった気がした。
たったの2杯だったが
なんだか、、今日は、、猛烈に、、酔いが回る、な。
目の前が暗くなった。
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