外にいると刺激がいっぱいだ。
家だ。とにかく家に帰ろう。
俺は人の多い駅に戻るのをやめて、大田泌尿器科の前の道を、来た方向と逆に歩き始めた。
人通りのほぼない道を大通りと逆方向に歩いていくと、見覚えのある商店街の風景を2ブロック先にみつけた。
思った通りだ。ここからなら歩いて自宅に戻ったとしても大した距離じゃない。
さらに裏路地なら…
人間関係が希薄な都会だなんてよく言われるが、一方でその人口密度は半端ない。
そんな中、女という生き物に会わずに過ごそうと思ったら、それこそ都会では無理な話だ。
そもそも平日の昼間だっていうのに、なぜか若い女が駅に電車にあふれかえってる。
一体どういうことなんだ。
一体彼女らは何をやって飯を食ってるんだ。
そんな働かなくて一生生きていけるのかと心配してしまうね。
俺はそんなことを考えながら、見覚えのある商店街の裏路地を歩いた。
ここはちょいとした飲み屋街なので、昼間に歩いている人間は少ない。
いや少ないはずだ。
どこかで昼飯と晩飯を買っておこう。
極力誰にも会わずに、、、
となれば、コンビニだ。
コンビニならバイトの兄ちゃんくらいしかいないだろう。
俺は裏路地の角にあるコンビニに入った。
夜中は酔っ払いや客引きやスタッフがあふれかえるコンビニなのだろうが、昼は閑散としたものだ。
来客を知らせるチャイムが鳴ったが、店員は奥に引っ込んだまま出てきもしない。
店舗としてはどうかと思うが、俺にとってはこいつはラッキー極まりない。
できれば誰にも会いたくないのだ。
家に帰れば外出もしたくないので、昼、夜分の弁当を選んでおこう。
明日の朝は食べていかないほうがいいだろう。
2食分で十分だ。
適当な弁当を2つほど選んで、レジへ行く。
おーい。すみませーん。
と声をかけると渋々と店員が出てきた。
残念ながら奥から出てきた店員は女だったが、幸い俺の陰茎は反応しなかった。
精気のないおばさんは、本当にやる気がなさそうに俺の選んだ弁当をレジに通した。
温めますかとか箸が必要かどうかすら聞いてこない。
まあ、どちらも俺には必要ないものなので良いのだが、パートのおばちゃんも金をもらうからにはレジ打ちのプロだ。
もう少し、なにか、こうやる気を見せても良いものだがな。
(まったく。
若いのもおばさんも困ったもんだ)
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