--- 水曜 朝10:08
予定通り、俺は東京先進医療センター病院の受付前に到着した。
約束の受付まではまだ20分もある。
受付前の平たいソファーに座って、できるだけ周りを見ないようにしながら、朝のことを思い出していた。
受診をするなら少しでも情報をまとめておくことは大事だ。
斉藤に電話を入れた後、自分の体が妙に臭いと感じたので、先ずシャワーを浴びた。
そして風呂場で座り込んでいるうちにだんだんと普通の感覚が戻ってきた。
陰茎はいつも通りにしぼみ、体に力もわき、先ほどまで感じていた妙な万能感も消えた。
あの万能感のままだとシャワーの粒も一つ一つ見えたかもしれないなw
そんな風に感じた。うん。確かにそう思った。
あれは酔いが残っていたのだろうな。
通常の感覚を取り戻した俺は、サングラスとマスクを探し出し、顔を隠して家を出た。
東京先進医療センター病院には、乗り換え2つ、所要時間40分も電車に乗らなければならない。
通勤時間を外しているとは言え、都会には女がいっぱいだ。
電車内で高橋に指摘されたようなアホ面を晒すわけにはいかない。
まあ、隣にキャバ嬢みたいな姉ちゃんが座ったので結局、勃起はしたのだが。
いよいよ10時30分になろうかという時、受付を確認するために目を上げると、向こうの廊下から見慣れた顔が近づいてきた。
江波だ。来てくれたのか。律儀な奴だ。
病院の受付や待合には女どもが沢山いる。俺は勃起していたが、江波と話す分には冷静でいられるはずだ。
この分なら妄想が起きることはないだろう。俺はサングラスとマスクを取って、江波に手を挙げた。
江波も気づきこちらにやってきた。
よう。新谷。
聴診器をかけた白衣の医師が、病院の待合でさも親し気に声をかけてくるというのは誇らしいものだ。
当然、周りのソファに腰かけた女どもの視線が奴に行き、次の瞬間、俺に集まる。
周囲の熱量が高まったように感じた。
俺の勃起は極限に達した。
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