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2017/03/13

パンチラスポットを求めて3千里



好美はその後、何度も同じ図書館に通った。しかし銀縁女性のパンチラを見たようなハプニングは2度と起きなかった。
当然である。
パンティがちらっと見えるハプニングだからこそのパンチラなのであって、それがいつも見えるのであれば「パンいつも」に名前を変えなければならない。
更にこれがハプニングでもないとなれば、ドキドキ感は50%減と考えなければならない。

しかし20歳の好美は違った。
どこかにあのシチュエーションがあるはずだと、区内の別の図書館巡りを始めたのである。
そして某区内の図書館で穴場を見つけてしまう。

いや正確にはそれ以前にも偶然見つけた穴場的な場所はあるにはあったのだ。
しかし、好美は妙なこだわりを持っていた。
つまり図書館で本を探す棚は、医療介護関係でなければならないのだ。
たまたま見つけた別の穴場に行くことはあっても、基本的には自分が勉強道具として抱えている医療介護の勉強道具と整合性がとれていなければならない。
それでなければ万が一覗きが見つかって責められたときに言い訳が立たないじゃないか。
「僕は違います」と言い切れる確証が欲しかった。
気の弱い好美はある意味、用意周到でもあった。
そして更に、医療介護の棚の反対側の書籍は、女性が好む書籍でなければならなかった。
某区の図書館はなかなか良いシチュエーションではあったが、反対の棚が歴史ものであったために、暇を持て余した爺さんの足ばかりを見ることになった。
これではつまらない。

もはや執念である。
そしてやっと好美は条件に合う穴場を見つけた。
しかもその穴場には、医療介護の棚の向こうにオープンスペースのソファがあったのだ。
自分がいる本棚の向かいまで女性がやってきて、しかもしゃがみこんで本を探すなんてことは、天文学的な確率で起きるかどうかだが、オープンスペースには座っている人がいる。
パンチラまで至らないにせよ、低い位置から本を探していれば、その足だけは間違いなく拝むことができる。
好美は歓喜した。
そしてその図書館で勉強すべく足しげく通うようになったのである。
 
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