女はペニスに添えた手を放し、両手で好美のTシャツの端を持つと一気に上に引っ張り上げた。
そしてTシャツの裾から好美の首を抜き、背中側まで回す。
親指を縛られ脇に余裕のないTシャツは、好美の背中の中ほどで止まった。
色白でぜい肉のない好美の腹から胸にかけてが、女の目の前にさらされた形だ。
好美が目を開けると、女の顔が目の前にあった。
耐えるのよ。ふふ。さして美人でもない女の顔が更に歪んで笑っていた。
顔が近い分、目よりも鼻よりも、赤い唇が妙に印象的だった。
女は好美の横に回ると、好美の背中を支えながら中腰になって好美の脇腹に舌を這わせた。
残された手は再びゆっくりと好美の下半身を触り始める。
それは内またから始まり、舌が徐々に上がってくるにつけ、睾丸を撫でやがてペニスをズボンの上から撫で始めた。
好美はそれを見ていたが舌が乳首に達すると、耐えきれずに目をぎゅっと瞑った。
それに満足したのか女の舌はにちゃにちゃと音を立て、好美の臍や脇腹そして乳首を何度も往復した。
女が乳首を責めている間は、脇に残った唾が部屋の送風機で乾きぞわぞわするのだが、好美にはそれも快感だった。
鼻息が荒くなる。それは好美も女も一緒だった。
ん、ん、んふ、ふっふっ、あっ!
何度目か舌が往復した後、女が転がしていた好美の乳首を突然噛んだ。
びーんとした快感が好美の脳を駆け抜けると同時に、女の手が置かれているペニスにも射精感が漂ってきた。
あ、ダメ。いっちゃいますぅ。好美が顔を真っ赤にして情けない声を上げた、その刹那、好美の下半身にとてつもない衝撃が襲ってきた。
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