ふ、ふう。
順三は全身の気だるさと
もの凄い腹の緊張に負けないよう肘を張って
婦人の体を潰してしまわないように、耐えた。
男の幸福など一瞬に過ぎない。
順三は、婦人の体の上から慎重に降り
ユニットバスにタオルを取りに行った。
腹についた精液が気持ち悪かったからだ。
水に濡らしたタオルで自分の腹をふき取った後
婦人のために新しいタオルを水に濡らして
寝室に持っていった。
婦人は余韻を楽しんでいるのか
ベッドの上にだらしなく裸体を晒したままであった。
濡れたタオルで腹の上に溜まった精液を拭き取ってやる。
ありがとう。優しいのね。
まあな。
婦人がゆっくりと手を回しキスを求めてきた。
いってしまった順三はもはや婦人への興味を無くしていたが
礼儀としてキスに応えた。
順三は起き上がるとカーテンと窓を開け部屋に風を入れた。
湿った重い空気が流れ、5月の風が部屋を満たした。
休息のために順三が再びベッドに転がると
婦人が擦り寄ってきた。
気持ちよかった。
…
ねえ。
俺もだ。
これで秘密の共有ね。
まあな。
社長の奥さんを寝取ったなんて知れるとまずいでしょ。
順三の乳首を弄りながら婦人が言った。
何か責めるような口調で、それが順三の癇にさわった。
順三はここで言ってしまうかどうか迷ったが
婦人との立場はハッキリさせておいた方が良いと判断した。
まずいのはまずいが、無理やりでもないしな。
今までの会話は全部録音してある。
あんたが社長をこき下ろしてる会話も残ってるぜ。
喜んでセックスしてるところもな。
順三はiPhoneを手にし録音機能を示して見せた。
婦人があっと驚いた表情に変わった。
だからさ。
…
割り切った関係が一番いいだろ。
誰にも言わない?
ああ。誰にも言わない。
で、その割り切った関係って、なに?
婦人がやや不服そうに言った。
順三はカーテンの向こうの空を見ていたが
やがて婦人の方に顔を向け直して言った。
次は日曜だ。あと、手料理も食いたいな。
婦人がくすっと笑って、萎えた順三のペニスを触った。
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